春らしいいい天気になった。
朝、上の息子が零戦は開戦時最優秀戦闘機だったんだねと聞いてきた、坂井三郎の講演の映像を観たらしい。
ひとしきり当時の航空機の話、アメリカの一撃離脱戦法が何故考案されたのか、陸軍では沖縄戦がなぜ結構持ち耐えたのか、玉砕から戦法を変えたことなどを話した。
神風攻撃までやって軍神と持て囃されて戦後は手の平を返した扱いをされた事や、あれだけやられてリベンジをしない摩訶不思議な日本人の心性についても話した。
下の息子と大磯方面へ散歩に行く。
休市日なのに二宮で朝揚がった鯵があったので買う。肉の日でイベリコ豚があり買う。
昼、ベーコンとキノコのクリームソースでスパゲティ、ベーコンパン、揚げあんパン、カレーパンを食べアールグレイを飲む。
午後、第一生命の女性がくる、美人でてきぱきしているので成績がいいんだろうなあと思ったが、ヤッパリ契約をした。
3時過ぎに平塚へ行き、BOでゆっくりと本を眺める、至福の時である。
1時間以上眺め、保科武「ととやのたわごと」昭和57年 第1刷 昭和60年第10刷 定価1,000円、松本絋宇「中国米紀行すしの故郷と稲の道」現代書館 2009年 2,300円、「養老孟司・学問の格闘」日経サイエンス 1999年 1,400円を買う。
夜、鯵の刺身、おから、厚揚げ焼きで、乾坤一特別純米辛口の燗を呑む。
鯵は梅雨に向けて脂が乗るが、新鮮でさっぱりしていて絶品であった。
おからは随分久し振りに家で喰ったが美味かったね、どれ程食べたねだろう、丼2杯くらいか。
厚揚げ焼きも美味かったなあ、と云うわけで酒はチロリで三つ、その後落花生とチーズパンを焼いて、数日前に開けたVDPオックのピノ・ノアール2005を飲んだが、良く熟成して黒砂糖の風味があり美味かったね。
スティルヴァンに対する信頼が更に深まった。
インドネシアで日本軍及び軍属が現地の女性との間に生んだ子供達が、父親を探す番組を観た。
日本に肉親を探す組織があり、今では90歳を過ぎた高齢のかたがその業務に携わっていた。
ある人は、義理の兄弟に受け入れられ行き来があり、ある人は義理の兄弟に拒絶され、ある人は父親が特定できないままにいる。
戦後72年経ってアイデンティティークライシスに苦しんでいるインドネシアの人達がいるんだなあと目の当たりにしたが、オランダでは日本に対する賠償請求運動が今でも行われているのをほとんどの日本人は知らない。
中国残留孤児はまさにこの反対のケースだが、その人数は遥かに多く、ロシア兵による強姦略奪はどれ程の数に上るのだろう。
外交問題の解決に戦争と云う手段を使うのは、後々まで悲惨が続く悪手である。
先週、NHK職員と地元の日本語を話す人が、コルシカの道を歩く番組を観たが、今週は別のコンビでプーリアのサレントを歩いていた。
プーリアへは1度か2度行ったと思うが、野菜とパスタが美味かった。
ワインについてプーリア出身の案内役の女性が黒いと云っていたが、ムッとして濃すぎるくらいだ。
個人的には南の国のワインは合わない。
道中の野菜農家の人が綺麗な空気を吸って、上司もなく、働きたいときに仕事を始めて、止めたいときに止める素晴らしい仕事だ、サラリリーマンの貴方はお気の毒だとNHK職員に話していた。
サレントの農民に同情されないように、来週からなれるのに漠然とした不安が募ってきた。
つい先頃までは、その日が待ち遠しくて指折り数えていたのにだ。
年を取ると日々変わらぬ生活が一番好ましくなり、そしてそのような気持ちになったときが隠居の適齢期なのだろう。
だが、一時の事で新しい環境に慣れるとまた冒険がしたくなるかもしれない。
朝早く起きて、佐藤優の「国家論」を読み始めたが、隠居が読む本ではないなあと苦笑いしている。
朝夜明けと共に庭で鴬が啼きだした。
耳を澄まして聴いていると、たいへん幸せな気分になる。
年を取るとこの幸せな気分が強くなるらしく、それは何をなせという太古からの遺伝子のサインなのだろう。
先日来、清水健一の「ワインの秘密」を読んでいて教えられることが多いが、人間が体内の過分なNaを排出する仕組みを持っているのは、かつて海のなかに住んでいた名残だと書いてあったが、そこに最も惹き付けられた。
果たしてこの幸福感は海由来の事なのだろうか、あるいは生物として活動範囲が狭まり自ら幸福を求める能力が落ちても、その分感受性が高まり、居ながらにして、わずかな刺激に対して反応が出来るということなのであろうか。
若い頃には恋愛小説や冒険譚に心奮わせたが、あるときから日常を淡々と書いた渋い私小説が好みとなった。
その事と連関しているような気がする。
朝、上の息子が零戦は開戦時最優秀戦闘機だったんだねと聞いてきた、坂井三郎の講演の映像を観たらしい。
ひとしきり当時の航空機の話、アメリカの一撃離脱戦法が何故考案されたのか、陸軍では沖縄戦がなぜ結構持ち耐えたのか、玉砕から戦法を変えたことなどを話した。
神風攻撃までやって軍神と持て囃されて戦後は手の平を返した扱いをされた事や、あれだけやられてリベンジをしない摩訶不思議な日本人の心性についても話した。
下の息子と大磯方面へ散歩に行く。
休市日なのに二宮で朝揚がった鯵があったので買う。肉の日でイベリコ豚があり買う。
昼、ベーコンとキノコのクリームソースでスパゲティ、ベーコンパン、揚げあんパン、カレーパンを食べアールグレイを飲む。
午後、第一生命の女性がくる、美人でてきぱきしているので成績がいいんだろうなあと思ったが、ヤッパリ契約をした。
3時過ぎに平塚へ行き、BOでゆっくりと本を眺める、至福の時である。
1時間以上眺め、保科武「ととやのたわごと」昭和57年 第1刷 昭和60年第10刷 定価1,000円、松本絋宇「中国米紀行すしの故郷と稲の道」現代書館 2009年 2,300円、「養老孟司・学問の格闘」日経サイエンス 1999年 1,400円を買う。
夜、鯵の刺身、おから、厚揚げ焼きで、乾坤一特別純米辛口の燗を呑む。
鯵は梅雨に向けて脂が乗るが、新鮮でさっぱりしていて絶品であった。
おからは随分久し振りに家で喰ったが美味かったね、どれ程食べたねだろう、丼2杯くらいか。
厚揚げ焼きも美味かったなあ、と云うわけで酒はチロリで三つ、その後落花生とチーズパンを焼いて、数日前に開けたVDPオックのピノ・ノアール2005を飲んだが、良く熟成して黒砂糖の風味があり美味かったね。
スティルヴァンに対する信頼が更に深まった。
インドネシアで日本軍及び軍属が現地の女性との間に生んだ子供達が、父親を探す番組を観た。
日本に肉親を探す組織があり、今では90歳を過ぎた高齢のかたがその業務に携わっていた。
ある人は、義理の兄弟に受け入れられ行き来があり、ある人は義理の兄弟に拒絶され、ある人は父親が特定できないままにいる。
戦後72年経ってアイデンティティークライシスに苦しんでいるインドネシアの人達がいるんだなあと目の当たりにしたが、オランダでは日本に対する賠償請求運動が今でも行われているのをほとんどの日本人は知らない。
中国残留孤児はまさにこの反対のケースだが、その人数は遥かに多く、ロシア兵による強姦略奪はどれ程の数に上るのだろう。
外交問題の解決に戦争と云う手段を使うのは、後々まで悲惨が続く悪手である。
先週、NHK職員と地元の日本語を話す人が、コルシカの道を歩く番組を観たが、今週は別のコンビでプーリアのサレントを歩いていた。
プーリアへは1度か2度行ったと思うが、野菜とパスタが美味かった。
ワインについてプーリア出身の案内役の女性が黒いと云っていたが、ムッとして濃すぎるくらいだ。
個人的には南の国のワインは合わない。
道中の野菜農家の人が綺麗な空気を吸って、上司もなく、働きたいときに仕事を始めて、止めたいときに止める素晴らしい仕事だ、サラリリーマンの貴方はお気の毒だとNHK職員に話していた。
サレントの農民に同情されないように、来週からなれるのに漠然とした不安が募ってきた。
つい先頃までは、その日が待ち遠しくて指折り数えていたのにだ。
年を取ると日々変わらぬ生活が一番好ましくなり、そしてそのような気持ちになったときが隠居の適齢期なのだろう。
だが、一時の事で新しい環境に慣れるとまた冒険がしたくなるかもしれない。
朝早く起きて、佐藤優の「国家論」を読み始めたが、隠居が読む本ではないなあと苦笑いしている。
朝夜明けと共に庭で鴬が啼きだした。
耳を澄まして聴いていると、たいへん幸せな気分になる。
年を取るとこの幸せな気分が強くなるらしく、それは何をなせという太古からの遺伝子のサインなのだろう。
先日来、清水健一の「ワインの秘密」を読んでいて教えられることが多いが、人間が体内の過分なNaを排出する仕組みを持っているのは、かつて海のなかに住んでいた名残だと書いてあったが、そこに最も惹き付けられた。
果たしてこの幸福感は海由来の事なのだろうか、あるいは生物として活動範囲が狭まり自ら幸福を求める能力が落ちても、その分感受性が高まり、居ながらにして、わずかな刺激に対して反応が出来るということなのであろうか。
若い頃には恋愛小説や冒険譚に心奮わせたが、あるときから日常を淡々と書いた渋い私小説が好みとなった。
その事と連関しているような気がする。