最近の天気予報はかなり当たりますね。低気圧が日本海側を北東に発達しながら進み、日本海側は荒れた天気になっております。明日羽田から札幌へ飛行機は飛べるのかなあと雨もよいの横浜の空を見上げております。札幌には古くからのお客様がいらして、きっと待ってくれているのでぜひ顔を見せに伺いたいと思っております。来れなくて丁度良いやなんて言ってやしないでしょうね。え、
昨日お話させていただいたアルザスの話をもう少し続けさせて戴きます。ジャンベケーにはもう大分前にお尋ねしたので、細部については殆ど忘れてしまいました。覚えてる事はきっと大切なことなので資料にたよらず話してみましょう。うちの担当はマルティン・ベケーさんという私と同世代の女丈夫。弟二人が畑と醸造の担当をしている家族経営のドメーヌです。アルザスは観光地なので観光客用の小売店がドメーヌに併設されています。ご存知のようにアルザスは過去にフランス領になったりドイツ領になったりの悲劇的な運命を背負った地ですが、今ではそれが利点として働き、ヨーロッパの交通の集約点になっており、東西南北から観光客が訪れます。そのため小売店で働くマルティンさんは7ヶ国語を話します。その中に日本語も含まれております。多くの日本からの観光客がこの店を訪れ、お土産にワインを買っていってくれます。
ドメーヌの近くには、マルティン曰く”アルザスの鎌倉”コルマールというアルザス風の可愛い古い町があり、終日多くの観光客がそぞろ歩いています。このほかにもこのあたりは丘陵地帯でワイン畑が連なるスロープも美しいし、丘の上には名前の知れぬ町のたたずまいが見事です。古い町と建物、美しい景色と観光資源に事欠かない土地なのです。そのため観光客へのワインの直売の比率が多く、生産量の多くを利益の高い小売で消化するため輸出への積極的な動機が薄いように感じます。同じような環境はスペイン国境のピレネー山中のアペラシオン・イルレギに行ったときにも感じました。ワインの品質よりも価格が高い感じがし、積極的には価格交渉に応じてくれないという印象があります。我々の造ったワインはこれだ、気に入ったらこの価格で買っていってくれ。そんな造り手にとっては幸福な環境なんです。
ボルドーが抱えている問題点は、アルザスではそれほど大きな問題ではないような気が致します。とは言っても世界的にワインが供給過多の状況で、そこから総て免れているわけでは無いのでしょうが・・・。ぜひこの大きな利益が期待できるアドヴァンテージを生かし安逸に流れる事無く高品質のワインを造り続けて戴きたいものです。
昨日お話させていただいたアルザスの話をもう少し続けさせて戴きます。ジャンベケーにはもう大分前にお尋ねしたので、細部については殆ど忘れてしまいました。覚えてる事はきっと大切なことなので資料にたよらず話してみましょう。うちの担当はマルティン・ベケーさんという私と同世代の女丈夫。弟二人が畑と醸造の担当をしている家族経営のドメーヌです。アルザスは観光地なので観光客用の小売店がドメーヌに併設されています。ご存知のようにアルザスは過去にフランス領になったりドイツ領になったりの悲劇的な運命を背負った地ですが、今ではそれが利点として働き、ヨーロッパの交通の集約点になっており、東西南北から観光客が訪れます。そのため小売店で働くマルティンさんは7ヶ国語を話します。その中に日本語も含まれております。多くの日本からの観光客がこの店を訪れ、お土産にワインを買っていってくれます。
ドメーヌの近くには、マルティン曰く”アルザスの鎌倉”コルマールというアルザス風の可愛い古い町があり、終日多くの観光客がそぞろ歩いています。このほかにもこのあたりは丘陵地帯でワイン畑が連なるスロープも美しいし、丘の上には名前の知れぬ町のたたずまいが見事です。古い町と建物、美しい景色と観光資源に事欠かない土地なのです。そのため観光客へのワインの直売の比率が多く、生産量の多くを利益の高い小売で消化するため輸出への積極的な動機が薄いように感じます。同じような環境はスペイン国境のピレネー山中のアペラシオン・イルレギに行ったときにも感じました。ワインの品質よりも価格が高い感じがし、積極的には価格交渉に応じてくれないという印象があります。我々の造ったワインはこれだ、気に入ったらこの価格で買っていってくれ。そんな造り手にとっては幸福な環境なんです。
ボルドーが抱えている問題点は、アルザスではそれほど大きな問題ではないような気が致します。とは言っても世界的にワインが供給過多の状況で、そこから総て免れているわけでは無いのでしょうが・・・。ぜひこの大きな利益が期待できるアドヴァンテージを生かし安逸に流れる事無く高品質のワインを造り続けて戴きたいものです。