キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

土産のクレープ

2020年03月11日 | Weblog
三寒四温というが、ここの所寒い雨の日と暖かな日が一日おきだ。
今朝、霧雨の内に自転車でJA湘南へ行ってきたが、その後は一日中雨だった。
本の整理をやっているので雨でも構わないのだが、散歩が出来ないのが辛い、。
夕刻久し振りに体重計に乗ってみたら3㎏も太っていて、好きなように飲み食いしているからなのだが、しっかり歩いて痩せなきゃいけない。

妻と下の息子が平塚の病院へ行ったので、昼は一人でバケットを焼いてブロッコリーとチーズ、ハムを挟んで食べた。
ミルクを温めて飲み、最後にプリンを食べアールグレイを淹れた。

プレシネは西部劇でゲーリー・クーパーとロック・ハドソンの「The Last Sunset」1961年の米映画で、西部劇の文法があるとすれば、それを逸脱していて面白かった。

本の整理はいよいよ最終段階で、机の上に積んである本に取り掛かったが、仕分けしている1階の8畳が本で一杯になってしまい、これを本棚にどう入れるのかと考えると絶望的な気分になっている。
その現実から逃げたくなるから、摘まみ読みの時間が長くなる。

釣りが好きで、釣りに関する本が300冊ほどあるが、特に開高健と井伏鱒二の釣りエッセイが好みだ。
埃を叩いた開高健の「私の釣魚大全」を開くと、井伏と山の湖に鱒を釣りに行く話があり、見つけちゃったからには読んでからでないと仕舞えないから、15分ほど手を休めた。
これが井伏の惚けた大人振りが見事に描かれていて、しかも小説的な仕掛けがほどこされている逸品で、さらにボーッとして暫し余韻を愉しんだ。

林家正蔵のエッセイ集に川本三郎との対談を見つけた時も、読まなきゃ先に進めない、居酒屋談義なんだが良かったねえ。
このまま小銭を持って駅前の焼鳥屋へ行こうかと思ったくらいで、こんな見事なものは滅多にあるもんじゃない。

種村季弘が編んだちくま文庫の「東京百話」に山口瞳の「さぶ」というのがあるが、職人というのはこうあるべきだといったもので、それも山口の母が職人を可愛がったからこそなのだが、事あるごとに助けに来てくれる。
もとは男性自身に書いた短い文章なのだが何十回と味わった。

目の前の本の山に絶望的になりながらもコツコツと整理をしているのは、かけがえのない深く心に沁み込んでくる文章に巡り会うことがあるからなんだろうなあ。

4時ころクレープを土産に持って下の息子が帰ってきた。
本人が焼いたので早く食べろとせかすので、アールグレイを淹れていただいた。
バナナ、クリーム、チョコレートが入っていて、クレープがしっとりとして、それでいて重なっているからヴリュームがあり美味かった。

5時になったので相撲を観た。
炎鵬が豊山に敗れはしたが凄い相撲を見せてくれた。
初日、二日目は最後の30分しか観てないので、今日が初めての炎鵬だった。
昨日まで無観客で白けていたが、いきなり熱くなり面白く感じた。

風呂に入って出てきたら晩飯が出来ているとのことで、台所へ行き料理も見ずに「菊正純米辛口生酛」を燗した。
小粒の栄螺が10個つぼ焼きになっていた。
メインは鯛をロリエと白ワイン、バタでグリルして、茸と菜の花が付け合わせになっていた。
残念ながら火を通し過ぎだった。
他にスティックブロコリー、菜の花の辛し和え。
栄螺と辛し和えが美味かったのでチロリに2杯吞んだが、体重のことを考えるとそこで杯が止まった。

観るべきTVもなく音楽を聴きながら仕事をした。

コメント
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