キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

Rheinart 1971

2018年03月20日 | Weblog
朝起きたら胃痛は治っていた。
昨夜は1時近くまで起きていたので、今朝目が覚めたのは5:20とやや何時もより遅く、それでも少し書き物をしていたら眠ってしまい、次に起きたら7:00だった。

7:30に起き出して、何時ものように雨戸、風呂、朝飯の支度をした。
母にはお粥、塩鮭、鶏大根、ピクルスを出し、自分の分は昨日のカレーを温めて食べたが、一晩寝かせたカレーは各種の素材、香辛料が馴染んで実に良くなる。
美味かったなあ、一人で食べたので、妻に憚ることなく多分ニコニコしながら食べていたものと思う。

自転車でJA湘南へ花を買いに行く、今日は一家で昼に墓参をする予定なんでね。
帰りに杉本へ寄り、自転車の整備をしてもらう、オヤジサンがいて、この人は自転車に愛情を持っているのが端から見ても分かり、如何にも大切そうに油を差して、ギアの狂いを直し、緩んだ各所のネジを〆、空気を入れ、壊れてなくしてしまった反射板を取り付けてくれた。
12年前に娘が平塚駅から高校まで通うのに買った自転車のお下がりで、古いのが乗りやすいのでタイヤを換え、サドルを換え、ライトを換えて4年ほど乗ったら、今では愛着を感じている。
その自転車をこういったオヤジサンに見てもらっていると、それだけで幸せな気分になる。
古い自転車にカネをかけて乗るより、量販店で安いのを買って壊れたら棄て新しいのに換えるほうが合理的かも知れない、そして今までその伝でやって来たが、それでは味わえない幸福感があるんだな。
母の時代には着物を買って、洗い張りして仕立て直し、散々着古し仕舞いには袋などを作り、擦りきれるまで使ったが、きっと幸せな気分で過ごしてたんだろうな。
一度手にしたものは、その寿命がつきるまで使うとなれば、買うときには時間をかけた吟味が必要で、最高級品に手が届かなくても、安い偽物ではなく作り手が丹精込めたきちんとしたのを選ばなければいけない。
今までの生活習慣を改めなければいけないなあとつくづく思う。
帰り際、オヤジサンに2ヶ月に1度くらいはタイヤに空気を入れに寄ってよと言われたが、いい気分だったな。

家に帰り、墓の花入れに入れる花を準備して下の息子と葛川沿いの桜を観に散歩に出掛けた。
海岸段丘に建つ堤清二の屋敷からドイツ大使館別荘の北側と葛川の間には本来道があったようで、最近人が入りを、竹や木が生えて藪となった道を整備した。
通り抜けが出来るか不安があったが、その道を西から東へ歩いてみた。
竹の切り株に足を貫かれないように注意をして歩いたので時間がかかったが、200ⅿの道をちょっとした冒険気分で踏破した。
対岸の染井吉野は1分から2分咲きで、週末から来週頭にかけて見頃を迎えるだろう。

4人で墓参りに出かけ、お参りをしてからお寺の近所のイタリアンで昼を食べた。
ボンゴレを食べたが缶詰の浅蜊のスープ仕立てであまり美味くなかった。
ワインはモンテ物産のソービニョンブランを飲んだが、昼のワインはアロマティックな爽やかなのがいい。
娘をバイト先の珈琲の焙煎屋に送り、帰りにヤオマサで妻がマカジキの切り身などを買っている間に磯っこに行き、スティック・ブロッコリー、銀杏、カリフラワーなどを買った。
家に帰ってからは何となく時間が過ぎ、、最近何もしないでいる無駄な時間が多くなってきたので、気を付けないとこのまま終わってしまいそうだ。
まあ、余生なんでそれでもいいんだけど、時々何か小さなことでも成し遂げた達成感を味わいたいしね。

デイサービスから帰ってきた母を迎え、そのまま一緒に相撲を観た。
北の富士の解説が面白かったが、貴乃花の弟子、貴公俊が付け人を殴った事件があり、暴力を否定していた貴乃花としては身内に暴力を振るう者が出て困ったことになったね。

風呂に入り晩飯を食べる。
マカジキのムニエル、胡瓜と若芽の酢の物、スパニッシュオムレット、ワインは一昨日開けたMariposa 2015 Dao DOC Maruvasia-Fina Cerceal-Branco Encruzado 今日は随分柔らかになっていて、香りと風味にクリーミーな感じがあり、ムニエルが美味しくいただけた。
8時半ころに娘が帰って来て、Rheinart 1971 Ockfener Bockstein Beerenausleseを開けた。
液面が下がり、外からみても褐色になっていたが、コルクは上部が傷んで柔らかくなっていたが、折れたものの綺麗に抜けた。
最初、古臭い香りがあったが、還元臭だったのか揮発性の香りだったのか、やがて熟成した甘口のドイツワインの風味が支配して、強さはないが割と美味しく飲めたので驚いた。
チョコレートとバニラ風味のビスケットを食べた。

これも昨日のワインと同じく時間を愉しむもので47年という間、瓶の中に閉じ込められたワインが世間に出てきたわけで、それを味わっているだけでも大きな喜びだが、何時どのようにして手に入れたのか記憶がないのがちょっと残念だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする