キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

早春の盛り

2013年02月17日 | Weblog
今朝の湘南は朝早くから日が出てよい天気だが、温室効果のため気温は低く日陰では寒く感じる。
昨日が一日中曇った天気で寒かったが、今日のほうが梅を観るにはいいだろう。とはいっても、昨日も午前中は北に、午後は大磯から平塚に歩き、梅林や他所の庭先に咲く梅を愛でながら歩いた。




もうそろそろ今期最期になるかもしれないが、白菜を買って漬け込んだ。乳酸醗酵はある程度の温度が必要だから、酸味の効いたのを好む人はこれからのほうが好いかもしれない。ただし、こまめな手入れが必要になるのでサラリーマンが漬けるには厳しい。

貧乏ゆえいまだ仕事をしているが、裕福であったら釣りと読書の生活をして、漬物などは手ずからのものを食して贅沢をしているだろう。自分で作ると美味いものはいろいろあり、味噌、醤油、豆腐、納豆、こんにゃく、梅干、干物と数えだしたらきりがない。便利さと引き換えに、こういったものを作る楽しみとそれを食する楽しみを失ったことは大いに嘆くべきだが、その喪失を惜しまない人が多いので日本に贅沢な生活が戻ることはないだろう。

午後は平塚のパン屋のオネエサンのところで三食パン、白餡パン、チョコレートパンを買い、BOで上田三四二「うつしみ このうちなる自然」平凡社 昭和53年を求め、駅ビルの魚屋で岡山の牡蠣を買った。ちかごろ広島より岡山の牡蠣を店先で見ることが多く、大概広島のものより大振りで色が白っぽい。味のほうは同時に食したことがないので違いは良く分からない。5階に上って、さくら書店で早瀬利之「石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人」双葉新書を購入。

夜、フラガールを観た。56年前に飛行機の中で観た時には、うつらうつらで筋が良く分からなかったが、お話は断片をつなぎ合わせた筋と同じだった。しかし”神は細部に宿る”の言葉通り、やはり映画は目を凝らして通して観なきゃ面白くない。読書も同じですな、筋が分かれば、あるいは書いてあることが分かればいいってもんじゃない。味わうことだ。

テレヴィ鑑賞の後は「石原莞爾」を少し読んだ。この名が書物にあると何でも買ってしまう癖があるが、やっぱり頭のいい魅力のある人だ。この人を使える人が当時いたら、日本はよっぽどましな国になっていただろう。しかし、日本という国は今も変わらない、頭の悪いやつらが寄り集まって仲良しクラブを作り、頭のいいやつを嫉妬や劣等意識ゆえに阻害する社会だ。

ガダルカナルを撤退したときに無能な東条英機が自ら疎外した石原莞爾に意見を聞いたが、直ぐに首相を辞めること、講和の道を探ることの提言を直ぐに実行する頭も決断力もなかった。



















コメント
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