キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

梅の香をもとめて

2012年03月11日 | Weblog
今朝の湘南は曇り、昨日は朝のうち雨、昼から薄曇でしたので、平塚から茅ヶ崎を散策し、盛りを過ぎた感のある梅を観て歩きました。品種によっては雨で花弁が流され無残な樹もありましたが、六分咲き程度の見事な枝もあり思いの外堪能いたしました。香りは雨で流されていたのか、薄く感じたところが二三箇所、残念でした。

茅ヶ崎ではBOと川上書店でじっくりと品定めをし、BOでは澁澤龍彦「女のエピソード」河出文庫1990年初版、2004年17刷、これは1970年から二年間「花椿」に連載されたもので、当時「花椿」はしゃれたPR誌で、母がもらってくるものを眺めていたものです。川上さんでは、小学館の「エンディングノート」を母のために、滝田ゆう「泥鰌庵閑話傑作選」ちくま文庫を私の楽しみのために買いました。滝田さんのものはスカイトゥリーのブームとともに出版されているのでしょうか、もしそうだとしたら、他にも色々出るでしょうから、若い人たちにぜひ広く読んでもらいたいですね。

先日仕事を一緒にやってもらっている佐和さんに、日頃の感謝の気持ちをこめて「昭和夢草子」を差し上げたところ、いたく気に入っていただき、「泥鰌庵閑話」も読了しだい回す予定です。彼女、夏目漱石全集や中公世界の歴史30巻を読破している真っ当な教養人ですが、永井荷風全集も読破しているところに滝田ゆうが染み込んでゆく要素があるのではないかと推測いたしましたが、やはり受けました。「寺島町奇譚」も書庫の何処かにあるはずなので、一気に滝田ワールドへご招待することにいたしましょう。

今日もこれから残りの梅を求めて湘南散策をすることにいたします。雨が止んで一日経つので、匂いがふたたび立ってきていると嬉しいのですが・・・。





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