キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

YWC秋の試飲会 バデ・クレマン

2007年09月09日 | Weblog
傷跡を深く残していった台風ですが、私としては波の収まり具合が最も気になるところ、この週末に釣りが出来るチャンスをうかがっていたのですが、今日はうねりもおさまり良さそうです。これで潮が澄んでいれば大釣りになることが大いに期待できるんですが。

さて、横浜コレクション秋の試飲会に来日するメーカーのご紹介も今日が最後となりました。ここはあまりお聞きになったことが無いメーカーと思いますが、商品はご存知アンペロ・グラフィーという有機ワインで、VDPオックのシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンです。フルボトルとハーフボトルがありますが、何故かハーフボトルのほうが売れ行きが好調です。

メーカーの説明は以前にした事がありますが、重複を恐れずいたしますと、元々はブルゴーニュのレタング・ベルジュというところでネゴシアンをやっていたドロネーという家族企業で、息子のローランが15年ほど前にそこを売却し、南仏にオックのワインを扱う会社を設立したのが、このバデ・クレマンです。レ・ジャメールというVDPのブランドで大成功いたしております。ローランに先見の明があったということでしょう。

このドロネー一家には個人的にも思い入れがあって、私のブルゴーニュの師匠がローランの親父さんのジャン・マリーだったので、言ってみればローランとは兄弟弟子あたるわけです。ジャン・マリーはひどくナイーヴで、とてつもなくいい舌を持った人でした。感受性が鋭い人は舌の感受性も良いんですね、きっと。彼が選んだブルゴーニュは繊細でエレガント、かるみがあって、味わい深いものでした。

当然親父のDNAはローランにも受け継がれており、ブルゴーニュから南仏のワインに変わったとはいえワインのセレクションの基準は一緒です。アンペログラフィーもリピート率の高いワインですから、この基準で選ばれた味筋は日本の消費者にも受けいられているのではないかと思います。

今回の試飲会にはバデ・クレマンの日本での販売を担当しているロジャーがやって参ります。ローランは現在ワイン造りのほうに専念しており、日本にはめったにやって来れないので、私も10年近く会っておりません。きっと今では親父から受け継がなければ良かった髪の毛に関するDNAのお陰で、若い頃からその特徴が顕著だった禿頭は親父を凌駕し、堂々たるぴかぴか頭になっている事でしょう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする