キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

銀座の朝湯

2007年01月20日 | Weblog
今日の湘南は冬っぽい陰気な天気、世間はセンター試験とか、昔の嫌な記憶が蘇ります。神奈川県は中学生に対しても当時アチーブメント試験を実施していました、この陰気な冬の天気になると試験に追われた青春時代を思い出させられます。この辺では、この曇った天気に霙混じりの冷たい雨が降ると”しおてようき”と称して特に嫌がります。湘南の住人は何につけ明るいことを好むからでしょうか。

昨日はおかげさまで名古屋で櫃まぶしを戴きました。皆さんが良くご存知なのは、熱田神宮近くの蓬莱軒だと思うのですが、昨日はそこで働いてた人が、わが社の本社最寄り駅の西春近くに出した”直来なおらい”というお店で頂きました。蓬莱軒より鰻が柔らかくボリュームがあり中々のものです。12時を過ぎた頃には満席の繁盛店、とても満足のお櫃でした。この櫃まぶし元々は鰻屋の賄い料理とか、それにしては洗練されておりますが、最後に出汁をかけてぶっ掛け飯にするところにその名残を感じます。

さて今日はお休みモード、ワインのお話は止めましょう。先週末銀座金春湯についてお話させていただいたところ、偶然にもその後読み始めた伊藤精介著”銀座 名バーテンダー物語”吉川緑郎とバー「クール」の昭和史に出てきました。奥付けを見ると1989年1月10日発行となっのており、もう18年前に出された本で、題名のサブタイトル通り昭和が色濃く書かれた本で、すでに現代についてゆけない懐古趣味に生きている私にぴったりの本でした。銀座7丁目のバー”クール”の古川さんと金春湯の関係ですが、彼が銀座町内会の役員をやっていた頃の話です。”朝湯会”という会があって銀座町内の酔狂な粋人が朝金春湯に集まってわいわいがやがや、新橋からは芸者衆が参加するってえそれはそれは楽しい会だったようでございます。上質のタボと混浴とあってはそりゃ楽しいでしょう。そしてこれ戦前のお話ではありません。昭和30年代の事と類推されます。
以上のことから、昭和30年代までは文化というものが銀座にまだ残っていたということがわかります。
コメント
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