キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ブルゴーニュの新しい風と呼ばれた頃

2007年01月15日 | Weblog
今朝は起きたときから飛び切り寒い朝でしたが、当地横浜も晴天で寒い朝です。日中はありがたいお日様のせいでぽかぽか陽気になればよいのですが。今週の横浜ワインコレクションは、17日にデスパーニュの試飲セミナーを虎ノ門パストラルで開催いたします。デスパーニュ家の娘、バザリンがワインの説明をいたします。人気のメーカーのため定員100名の席は既に埋まっているとの事、人気の秘密の一端でも垣間見る事が出来れば参加した甲斐があるというものでしょう。

さて、引き続き2月の横浜コレクション春の試飲会の参加メンバーのご紹介をしないと、なにぶんにも大挙して来日するので期日までに紹介し切れません。今日はスオのモニクに引き続き、付き合いの長いシャブリのオリヴィエ・トリコンについてです。最初に会ったのは確か1994年だったと思うのですが定かではありません。カンヌで開催されたワインコンヴェンションでジャン・フィリップ・マルシャンと共にお会いしました。ジャン・フィリップとはディジョンのワインスクールの同級生で当時は兄弟のように仲が良かったです。その後ドメーヌの経営方針などの違いから離れてゆく事になりましたが。

当時はオリヴィエも30代前半で若々しく希望に燃えていました。ワインも最新の技術を駆使した新しいスタイルのもので、フレッシュ&フルーティー。その上無名でしたので有名ドメーヌと比べて驚くほど安く、パッケージも新鮮、直感的にこの日とは成功するなと思わせるものがありました。確か二月か三月にカンヌでお会いしてその年の4月にジャン・フィリップと共に初来日しています。若さゆえか判断が迅速で行動が機敏、ブルゴーニュの新しい風を感じました。

現在は40代半ばの普通のオッサンになってしまいましたが、久し振りに最初の出会いの頃の気分を思い出しました。実際この12年間に30回程度来日し、日本の市場を熟知し、大きな成功を収めております。ことに感心したのは、”多くの日本人はシャブリという知名度でワインを購入している、しかしその多くの場合は決して辛口硬質な味わいでは満足しない。本当の辛口ではなくフルーティーで柔らかいシャブリが多くの消費者を満足させる”このことに非常に早い段階で気付いたんですね。そして実際日本向けにはこのタイプのシャブリを造り送ってきております。頭が柔軟なんですね、マーケットに商品をアジャストさせる事が出来る。多くのブルゴーニュのメーカーは、これが私のスタイルだ、飲んでみろ、美味いだろう。嫌ならよそをあたってくれ。同時にその方が量的な成功を求めなければこれで良いんですがね・・・。

明日に続く・・・。
コメント
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