この数年、函館市と合併した旧4町村で、海の事故が連続して起きている。
戸井町では磯舟漁の夫婦、恵山町でも磯舟漁の夫婦、椴法華では、港湾内で船頭さんが転落、いずれも亡くなっている。
二日前には南茅部町で、タコ漁をしていた親子の磯舟が転覆し、父親は遺体で発見されたが長男は行方不明で、漁師総出で捜索中である。
海難事故では、陸の位置が分るよう夜通し迎え火を焚いて、泳ぎ着くのを祈るのだ。この漁師仲間への愛情が、なんともいえぬ悲しさを誘うのだ。
今年の前浜は水温の関係か地震による海底の振動か、はたまた原発事故の海洋汚染が原因なのか、まったくといっていいほど魚がとれず、漁師のため息が港を埋め尽くしている。
ただタコ漁だけが最近好調だ。
低気圧の影響で、波が高く出漁を見合わせていた舟も多かったそうだが、生活のために無理して出漁したのだろう。

板子一枚下は地獄と言われるが、波も突然大きなうねりを見せたり、風も急激にふいたりする。自然は予想不可能な変化を見せる。
そんな変化にも、近海での磯舟漁は陸に近いからすぐ港に戻れるという、油断がある。
それに不漁続きが重なり、一寸した判断ミスが命を奪うのだ。
遺体が発見されるといいが、海での遭難は行方不明が多い。
磯舟での遭難は、陸から近い場所だけに毎日海と対峙するのは、遺族にとってひじょうにつらいものがあるに違いない。
父親と一人息子を奪われた家族の悲しみは、海よりも深いだろう。
普段、母のように自愛に満ちている海も、時には何かに取り付かれたように暴れまくる。
そんな海も一夜明ければ冷静さを取り戻し、おのれの行為に涙するのだろう。
今日おこなわれる予定の「南茅部ひろめ祭り」。
茅部の漁師魂が炸裂する船こぎ競争や演歌の競演、海の安全と大漁を祝う祭りが中止となった。
浜は悲しみにくれているが、今年の夏も「日本一の真昆布」が豊漁であることを期待したい。それが二人に対する、海の最大の供養である。
戸井町では磯舟漁の夫婦、恵山町でも磯舟漁の夫婦、椴法華では、港湾内で船頭さんが転落、いずれも亡くなっている。
二日前には南茅部町で、タコ漁をしていた親子の磯舟が転覆し、父親は遺体で発見されたが長男は行方不明で、漁師総出で捜索中である。
海難事故では、陸の位置が分るよう夜通し迎え火を焚いて、泳ぎ着くのを祈るのだ。この漁師仲間への愛情が、なんともいえぬ悲しさを誘うのだ。
今年の前浜は水温の関係か地震による海底の振動か、はたまた原発事故の海洋汚染が原因なのか、まったくといっていいほど魚がとれず、漁師のため息が港を埋め尽くしている。
ただタコ漁だけが最近好調だ。
低気圧の影響で、波が高く出漁を見合わせていた舟も多かったそうだが、生活のために無理して出漁したのだろう。

板子一枚下は地獄と言われるが、波も突然大きなうねりを見せたり、風も急激にふいたりする。自然は予想不可能な変化を見せる。
そんな変化にも、近海での磯舟漁は陸に近いからすぐ港に戻れるという、油断がある。
それに不漁続きが重なり、一寸した判断ミスが命を奪うのだ。
遺体が発見されるといいが、海での遭難は行方不明が多い。
磯舟での遭難は、陸から近い場所だけに毎日海と対峙するのは、遺族にとってひじょうにつらいものがあるに違いない。
父親と一人息子を奪われた家族の悲しみは、海よりも深いだろう。
普段、母のように自愛に満ちている海も、時には何かに取り付かれたように暴れまくる。
そんな海も一夜明ければ冷静さを取り戻し、おのれの行為に涙するのだろう。
今日おこなわれる予定の「南茅部ひろめ祭り」。
茅部の漁師魂が炸裂する船こぎ競争や演歌の競演、海の安全と大漁を祝う祭りが中止となった。
浜は悲しみにくれているが、今年の夏も「日本一の真昆布」が豊漁であることを期待したい。それが二人に対する、海の最大の供養である。
なんとも痛ましい限りです。
思いがけなく何処かへ流れ着き助かっているといいのですが、そのような事例は皆無でしょうか。
都会の若者も過労などで精神を病み、自ら命を絶つ人たちが増えました。
農村、漁村で働く人たちのご苦労も、数限りないとは思いますが、えいこう様も漁へお出掛けの際は、くれぐれも危険を避け、長く地域の中でご活躍頂きたいと思います。