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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

衆議院選挙

2012年11月19日 12時46分26秒 | えいこう語る
戦後67年、地方自治体や国政選挙、はたまた私的な選挙を含め、どれほどの選挙を行ってきたか。
もしかして、落選した議員に票を入れたのが多かったかもしれない。
その中で思い出に残るのは、1983年の北海道知事選だ。
当時、私は35歳だった。挑戦者の横路孝弘氏が語った北海道再生論に、私をはじめ多くの若者が共鳴した。

「1983年春、ちょっと変化のある風が片田舎にも吹いてきた。切れ味のあるナイフのような青春時代をビートルズで過ごし、少ししぶみのついて来た青年たちは、その風を身体全体で受け止める感性はまだ充分残っていた。新北海道時代という少し荒っぽさのある風の中から現れたのは、横路孝弘であった。少年時代、一日中、海、山、川で育てられた青年たちは、誰よりも故郷を愛し、故郷の中で自分たちの存在と可能性を追い求め懊悩していた彼らにとって、その新しい風は勇気とチャレンジ精神を与え、進む方向を明示してくれた。一村一品運動、真の民主主義と地域社会のしがらみからの、人間解放運動の始まりである。・・・」

これは1995年、12年間の北海道知事を終え、国政に戻る時の「さよならパーティー」で私がスピーチした内容の一部だ。
読み終えた時、横路夫妻が駆け寄ってきて、このスピーチのメモ書き持って帰ったのだ。
このスピーチは横路講演会ニュースに掲載され、横路氏のこんなコメントが記載されている。
私はこの言葉に感動し、21世紀に向けた北海道づくりの基盤ができつつあることを実感した。今般の国の政治状況は、2年前の細川連立政権以来、1年間に3人もの首相が代わるなど、混沌とした状況が続いており、明治以来の政治、行政、経済のあり方が大きく変わっていくときにあると思います。・・・と。
※店から沖往く船が見える。箱が二つ浮かんだ作業船のようだ。沖往く大型船には、希望を感じる。


3年前の民主党の政権交代、国民は新しい国のあり方を期待したが、思うようにはいかなかった。
今の政権を見放さず期待をかけるのか、昔の慣れ親しんだ体質に戻るか、はたまた、急激な改革に向かうかの選択を迫られているのが、今回の選挙のようだ。
外交問題が大きくクローズアップされる今日、今回の選挙に潜む国家的危険とは何か、それを見極める選挙でもある。
大言壮語に惑わされず、自分の耳目でしっかり選ぼうという、詩人の故茨木のり子さんの声が聞こえる。

もはや できあいの思想にも できあいの宗教にも できあいの学問にも いかなる権威にもよりかかりたくはない
ながく生きてきて 心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目 自分の二本足のみで立っていて
なに不都合なことやある
よりかかるとすれば それは 椅子に背もたれだけ