紅葉を眺めながら温泉にでもと思い、大沼公園に足を運んだ。
観光客で賑わっている大沼、「千の風になって」の作者、新井満氏がこの地に住んでいるせいか、青空の中の駒ヶ岳山頂は「千の風」が吹いているような爽快な気分だ。

観光案内所で、宿泊のホテルの所在を確かめた。
2つめの信号を左折するという。一つはすぐわかったが、次のT地路に差し掛かった時、信号のようなものがある。信号かどうか確かめるため減速をしてみたが、信号でないと思ったので直進した。
ところが左路線からパトカーが回転等を点滅し私の後方に、私の前の車でも捕まえるのかと思ったが、どうやらターゲットは私らしい。私は道を探しているのでスピードは出ていない。
「お急ぎですか、申し訳ございませんが、パトカーの後部座席でお話を伺いたいのですが」さっきの観光案内所のような、ホスピタリティー溢れる言葉だ。
警察なので「ポリスタリティー」というほうが当てはまるのかと、余裕さえ見せる私だ。
その場所は一時停止の標識があり、減速したのは見ていたが停止をしなかったという。
『私は町会長をしている。防犯・交通などは率先して協力している。飲酒運転などは特に厳しく注意を促している。今日はホテルの場所がわからないので、そちらに気をとられ、停止の標識は見落としたのかもしれない。減速まで確認しているというのなら、何が何でも規則一点張りではなく、許容範囲というものが世の中にはあって然るべきだ。それにここは日本有数の観光地だ、道をわからない人が多い。わざわざ大沼を訪ねて来て、このような状態で罰金が課されたら、せっかくの大沼のイメージも悪くなるだろう。ここは“注意”ということで、運転はくれぐれも気を付け、観光を楽しんでくださいというような、そんな粋な判定は出来ないものなのか。・・・警察の最近の不祥事は目に余るものがある。取り締まる側がだらしないのに、善良な市民に対し規則を強制するのは、不公平極まりない」というように、大演舌?は数十分に及ぶ。
こうなれば罰金に相当する発言は、許され放題だと思っている。
最後に「お忘れ物はございませんか」と、また「ポリスタリピー」溢れる言葉に、やっと冷めかかった私の怒りが「千の風」に吹かれた。
「忘れ物などない。久しぶりの楽しい大沼観光が君たちの無粋いさで台無しになった。その嫌な思い出をここに置いておく」と、自分でも気の利いた台詞を思いついたものだと、意気揚々とパトカーを後にした。
林に囲まれたホテルは、最後の紅葉に燃えて私たち夫婦を歓迎してくれた。
※露天風呂からの風景

数年前に出かけた長野の野尻湖畔にあったホテルと、同系のホテルだ。
周囲の景色がまるで長野に旅している気分にしてくれる。露天風呂からの紅葉はみごとに、雑念を洗い落としてくれた。
観光地というのは、その職業に携わる人ばかりではなく、そこに住む人全てがホスピタリティーを持つことが必要だと思う。
それはそこの地域の安全を守る警察官も そのスッタッフであろう。
私は、警察官が嫌いではない。人間が本来持つやさしさを奪う“組織”そのものが嫌いなだけだ。
間もなく大沼のすぐ側に新幹線が到着し、大勢の観光客がこの「千の風」が吹く大沼に訪れることだろう。
北海道警察も、真の「ポリスタリティー」を発揮することを願いたいものである。
観光客で賑わっている大沼、「千の風になって」の作者、新井満氏がこの地に住んでいるせいか、青空の中の駒ヶ岳山頂は「千の風」が吹いているような爽快な気分だ。

観光案内所で、宿泊のホテルの所在を確かめた。
2つめの信号を左折するという。一つはすぐわかったが、次のT地路に差し掛かった時、信号のようなものがある。信号かどうか確かめるため減速をしてみたが、信号でないと思ったので直進した。
ところが左路線からパトカーが回転等を点滅し私の後方に、私の前の車でも捕まえるのかと思ったが、どうやらターゲットは私らしい。私は道を探しているのでスピードは出ていない。
「お急ぎですか、申し訳ございませんが、パトカーの後部座席でお話を伺いたいのですが」さっきの観光案内所のような、ホスピタリティー溢れる言葉だ。
警察なので「ポリスタリティー」というほうが当てはまるのかと、余裕さえ見せる私だ。
その場所は一時停止の標識があり、減速したのは見ていたが停止をしなかったという。
『私は町会長をしている。防犯・交通などは率先して協力している。飲酒運転などは特に厳しく注意を促している。今日はホテルの場所がわからないので、そちらに気をとられ、停止の標識は見落としたのかもしれない。減速まで確認しているというのなら、何が何でも規則一点張りではなく、許容範囲というものが世の中にはあって然るべきだ。それにここは日本有数の観光地だ、道をわからない人が多い。わざわざ大沼を訪ねて来て、このような状態で罰金が課されたら、せっかくの大沼のイメージも悪くなるだろう。ここは“注意”ということで、運転はくれぐれも気を付け、観光を楽しんでくださいというような、そんな粋な判定は出来ないものなのか。・・・警察の最近の不祥事は目に余るものがある。取り締まる側がだらしないのに、善良な市民に対し規則を強制するのは、不公平極まりない」というように、大演舌?は数十分に及ぶ。
こうなれば罰金に相当する発言は、許され放題だと思っている。
最後に「お忘れ物はございませんか」と、また「ポリスタリピー」溢れる言葉に、やっと冷めかかった私の怒りが「千の風」に吹かれた。
「忘れ物などない。久しぶりの楽しい大沼観光が君たちの無粋いさで台無しになった。その嫌な思い出をここに置いておく」と、自分でも気の利いた台詞を思いついたものだと、意気揚々とパトカーを後にした。
林に囲まれたホテルは、最後の紅葉に燃えて私たち夫婦を歓迎してくれた。
※露天風呂からの風景

数年前に出かけた長野の野尻湖畔にあったホテルと、同系のホテルだ。
周囲の景色がまるで長野に旅している気分にしてくれる。露天風呂からの紅葉はみごとに、雑念を洗い落としてくれた。
観光地というのは、その職業に携わる人ばかりではなく、そこに住む人全てがホスピタリティーを持つことが必要だと思う。
それはそこの地域の安全を守る警察官も そのスッタッフであろう。
私は、警察官が嫌いではない。人間が本来持つやさしさを奪う“組織”そのものが嫌いなだけだ。
間もなく大沼のすぐ側に新幹線が到着し、大勢の観光客がこの「千の風」が吹く大沼に訪れることだろう。
北海道警察も、真の「ポリスタリティー」を発揮することを願いたいものである。