恋うたドラマスペシャル「三日月」 第２夜

第２夜は　とてもステキなお話だった。
イマドキの若い子とは　少しだけ雰囲気が違って
時代の流れに合わせて生きていくのが　ちょっと苦手な感じの遥夏と省吾を　
谷村美月ちゃんと内田朝陽さんが好演していたな～。

合コンで出会った遥夏と省吾が　合コンの帰りに地下鉄の駅で別れるシーンや　
会社の給湯室での　給湯器の譲り合いのシーンは
出会ったばかりの二人の　ぎこちない雰囲気がとてもよく表れていてよかったな。
特に省吾を演じる内田朝陽さんは　顔立ちからして　どこにでもいそうな青年っぽいし
先輩からいつも「ダメショウ」とバカにされる不器用な省吾を好演していたと思う。

ドライブで海に行くはずだったのに　道に迷った挙句たどり着いた山道で
省吾と遥夏が会話をするシーンは　とても印象的。
１本しかないペットボトルのお茶を　二人で分けて飲むことになったときに
口から離してお茶を流しこみ　ペットボトルに口をつけることを避ける省吾の様子からは
イマドキっぽいスマートさは無いけれど　優しさや気遣う心を持ち合わせている
省吾の魅力が　とてもステキに伝わったきた。
その後　省吾が遥夏を家の前まで送っていったシーンの　ぎこちない雰囲気といい
このドラマの二人の会話には　とてもリアリティがあって　そこがいいなぁと思う。

遥夏の気持ちが省吾に傾いていきそうな様子を　ゆっくりと描いていて　
見ている私もすっかりその気になっていたのに
遠距離恋愛中の智之（袴田吉彦）の短いメールが　ぐっと遥夏の気持ちを智之に引き戻す
というラストは　ちょっと予想外で面白かったし　
こういう女の子の揺れる思いもまた　とてもリアリティがあると思う。

派遣社員として働くことになった会社に　合コンで出会った相手が二人もいるというのは
かなり出来すぎだけれど　たった１時間のショートドラマだから仕方がないのだろうし
たった１時間の短さのなかで　遥夏の揺れ動く気持ちが丁寧に描かれていて　
とてもステキなドラマだったと思う。


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