ＨａｐｐｙなＦｒｅｅ カード♪

「もふふッ♪
　もらえてェ、はぴィー♪　らきィー♪」

　御機嫌ですね、テディちゃ。
　なぜにハッピーでラッキーなの？

「これでスッ！
　きのうのォ、ちょこめぐりィでェ、もらッちッたァ♪」

　タカシマヤさんの《アムール・ド・ショコラ》会場でいただいた
　ｉ-Ｔｕｎｅｓカード、ですね。

「ふァいッ！
　おんがくをォ、いッきょくゥ、もらえちゃうのだッ！
　はぴーでェ、らきーッ♪」

　ｉ-Ｔｕｎｅｓ　Ｓｔｏｒｅで
　無料楽曲を１曲分ダウンロードできちゃう
　ｉ-Ｔｕｎｅｓ１Ｓｏｎｇ Ｆｒｅｅカードは
　日本橋・新宿・柏・岐阜の
　各タカシマヤ《アムール・ド・ショコラ》会場で
　２月４日～８日の期間中、
　各日先着７００名の方々にプレゼントされるそうです。
　お買い物しなくても貰えちゃうので、
　今週末、タカシマヤへ行かれる御方は、
　会場でｉ-Ｔｕｎｅｓのおねえさんに出会ったら、
　しっかり＆ちゃっかり！
　カードをいただいちゃいましょう！

「むきゅきゅッ♪
　どのきょくをォ、だうんろーどォしようかなッ♪
　たのしみィでスゥ～！」

　ネーさは、元イエモンの吉井さんのがいいなっ♪

「テディちゃはァ、みすちるゥ～♪」　

魔法警報発令中につき。

　天気予報は外れちゃったのでしょうか、
　小寒い東京・多摩地方から、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ、テディちゃでス！」

　ショコラ話に未練を残しつつも、
　さあ、本日のお題は……はい、こちら！
　アメリカ版鬼太郎さんを御紹介いたしましょう！


　
　　　　　　　　　――　ドレスデンファイル２　狂った月　――



　著者はジム・ブッチャーさん、原著は２００１年に発行されました。
　英原題は『ＦＯＯＬ　ＭＯＯＮ』となっています。

「ふるむーんッ？
　まんげつゥ、なのでスかァ？」

　フルではなくて、フール、ですよ。
　『愚か者』を意味するフールとフルをひっかけた題名、
　なのでしょうね。
　　
　ではいったい、愚か者って誰のことかと申しますと……

　主人公のハリー・ドレスデンさんは、
　《魔法使い》。

　マジシャン（手品師）を表す魔法使いではありません。
　彼は、ウィザード――
　本物の魔法を使う、本物の魔法使いさん、なのです。

「わほッ！
　えいがァ、みたいィなのでスゥ！」

　映画のように上手く行かないのが、
　ハリーさんの魔法使い稼業です。
　だって、魔法使いを自称しても、
　信じてくれる者はほんの僅か。
　大抵の人は、ハリーさんをペテン師だと思っているのです。
　このギャップゆえに、
　ハリーさんの身にはいつもいつも
　災難ばかりが降りかかります。

　ほ～ら、今夜もまた、
　夕食を御馳走してくれた友人に説明せねばなりません。
　えーと、君が持ってきたこの書きつけは、うむむむむぅ……！
　困りましたね、どう言ったらいいのでしょう？
　これは危険だ、
　怖ろしい高次魔法に用いられる図形だぞ、
　素人が手を出すもんじゃない、と？

「ひィッ！
　こわいィまほうはァ、いやでスよゥ！」

　ハリーさん、精一杯配慮したのですが、
　結果は裏目に出てしまったようです。

　やがて目の前に現れたのは
　ルー・ガルー――
　魔法使いの魔法、魔力をも凌駕する、
　巨大な人狼でした……

「お、おおかみィにんげんッ！？！
　ぎゃうゥッ！
　あいたくないィでスゥ！」

　公的には《魔法など存在しない》世界にあって、
　デーモンや人狼相手に孤軍奮闘する
　ハードボイルド魔法探偵、ハリーさん。
　その姿は、あたかも悪と闘う鬼太郎さんの米国版？
　
　正統派ハードボイルドファンさんからは怪しまれようと、
　ファンタジー好き＆ミステリ好きな御方には、
　喜んで受け入れられそうな魔法使いハリーさん。
　本国アメリカでは大人気で、
　シリーズ最新作はベストセラーリストにランクインし、
　’０７年にはＴＶドラマ化も開始されたそうです。

　魔法アンテナをちょいと伸ばせば、
　うむむ？　
　あの声は？
　ハリーさんの唱える呪文でしょうか？
　今日もシカゴを舞台に妖し～いドンパチが……

「うううゥッ！
　どうしてェ、みんなァ、こわいィのォ、すきなのでスかァッ！
　たしゅけてェ～ッ！」