テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

季節って??

2009-02-09 22:54:50 | 花雑記
 んまあ!
 驚きですよ、テディちゃ!
 慌てて撮影したせいで画像がぼやけちゃいましたが、
 花屋さん店頭のこれは……
 
 スズラン!!

「ふァッ??
 でもォ、ネーさ、いまはァまだァ2がつゥでスよゥ!」

 そうよね、2月よね……なのに鉢植えのスズラン……変よね?

「へんてこォでスゥ!」

 うぅ~む、2月のスズランは、どこから……?
 《?》がいっぱいの、花屋さんでした。

「むむむゥ~??」 
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 ― ほの昏い塀の中から…一級品ミステリ! ―

2009-02-09 12:38:46 | ブックス
 寒さひしひし、の東京は多摩地方から、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ~、テディちゃでスゥ~♪
 はやくゥ、はるがァこないかなッ♪」

 では本日は、
 春を待ちわびるように
 明るい報せを待つ人々の物語を
 御紹介いたしましょう。こちらを、どうぞ~!



           ―― トーキョー・プリズン ――



 著者は柳広司さん、単行本は’06年3月に発行されました。
 現在は文庫版も本屋さんに並んでいます。

「ぷりずんッ?
 それはァ、えェ~とォ、 (←辞書を参照しています)
 あッ、あッたァ! 
 『ろうや』ッてェ、かいてあるでスよッ、ネーさ!」

 そうですね、
 『牢屋』や『監獄』、『刑務所』といった意味があります。
 でも、この御本に出てくる『プリズン』は、拘置所。
 トーキョー・プリズン――
 すなわち、巣鴨プリズン。

 第二次世界大戦後、
 極東国際軍事裁判の被告人たちを収容する
 GHQ管理下の拘置所が、物語の舞台なのです。
 
「さいばんッ?
 お、おそろしィところでスゥ!」

 怖ろしいその場所を、
 ひとりの探偵さんが訪れます。
 探偵さんは、英語圏の御方ではありますが、
 米国や英国の出身ではありません。
 彼が生まれたのはニュージーランド。
 プリズンに勤務する米国人兵士らの好奇の視線を浴びつつ、
 副所長の中佐と探偵さん、
 駆け引きの末、協定を結びました。

 拘置所内で起きている問題の解決に協力してくれるなら、
 探偵くん、
 我々も君に便宜を図ろうじゃないか。

「むむッ!
 きけんなァ、においィッ!」

 危険と分かってはいても、
 探偵さんはイエスと言うしかありません。
 『東洋の魔法を使う』と評判の或る囚人から、
 話を聞き出す――
 これが、副所長の出した条件です。

 囚人の名は、キジマ。
 おそらく、プリズンで最も優秀な頭脳の持ち主、
 そして脱走の常習犯でもありました……。

「だッそうッ!
 やッぱりィきけんッ!」

 明るい報せは、何処に?
 探偵さんは目的を遂げられるのでしょうか?
 また、囚人・キジマの運命は?

 本格ミステリであり、
 ハードボイルド探偵譚でもあり、
 歴史の闇、暗部を扱いながらも、
 薄っぺらな悲劇には終わらない、
 気迫に満ちたミステリ作品です。
 ミステリ好きさん、
 いえ、すべての活字マニアさんに、ぜひ!
 
「こわいィけどォ、やめられないィのでスゥ!」 
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