東京・多摩地方はもうすぐ雨も止みそうです。
雪にならず、ほっとしているネーさです、こんにちは。
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ……。
ちぇッ! あめェなんてェ!(←雪合戦したかったようです)
……むッ? これはァ、えほんッ、でスかァ?」
ええ、そうなんです。
先日の『ちいさいおうち』に続いて、
本日は可愛い絵本を御紹介いたしましょう!
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― もりのおばあさん ――
文はヒュウ・ロフティングさん、
絵は横山隆一さん、翻訳は光吉夏弥さん、
日本語版は1954年に発行されました。
ロフティングさんは、ヒュー・ロフティングさんと
表記されることもあります。
この御名前に、あっ!と思い当たる本好きさんも多いのでは?
「ふあァ? ろふてぃんぐゥさんッ??」
ドリトル先生物語の作者さん―ーと言ったら、
分かりますか、テディちゃ?
「あッ! そォでしたでスゥ!」
ロフティングさんの代表作は、
『ドリトル先生アフリカゆき』を始めとする、
動物言語に堪能なドリトル先生シリーズなのですが、
この御本のような作品もあるんです。
(残念ながら資料が少なくて、
原著の発行年や原題は判明しませんでした。
どうか御容赦下さいませ)
おはなしは、シンプルにして、ストレート。
ロフティングさんらしい、
動物たちが大挙して登場、
大活躍する物語です。
冒頭の文章は……
《むかしむかし、あるところに、
たいそう としをとった おばあさんが いました。》
「ふむふむッ!
こてんてきィ!」
田舎の小さな御家で、おばあさん、
犬のピーター・パンク、
アヒルのポリー・ポンク、
ぶたのパトリック・ピンクと一緒にのんびりと暮らしていました。
そこへロンドンから突然やって来たのが、家主の甥っ子。
「むッ? もしやッ! まさかッ?」
ええ、そうです。
まさか!な事態が起こったのでした。
おばあさんと、パンクとポンクとピンクは、
家を追い出されてしまったのです。
「ひどいィ! あこぎィでスゥ!」
嘆くおばあさんの世話をしながら、
パンクとポンクは相談しました。
おばあさんがまた家に帰れるようにしてあげなくては!
それには……どうしよう?
「えェ~とォ、うゥ~んッ? どうしよゥ?」
おばあさんに味方する動物たちの、
総力を結集した頭脳戦が開始されます。
が、敵の甥っ子もさるもの、
パンクとポンクはがっくり肩を落とす羽目になって……?
絵を担当した横山さんは『フクちゃん』の作者として、
翻訳者の光吉夏弥さんは児童文学者・研究家として、
よく知られる方々です。
つまり、この御本は、
一流のクリエイターさんたちによって創り上げられた
隠れた名作!
本好きさんは、ぜひ、一読を!
「ひらがなァ、ばかりィなのでェ、
ちいさなこどもちゃんにもォ、おすすめッ!でスよゥ~♪」