「こんにちわッ、テディちゃでス!
くんくんくんッ? なんだかァ、よいィかおりィ~…」
「がるる!ぐるるがるるぐるるる!」(←訳:虎です!それはたぶんクチナシ!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、良い香りの源は、クチナシですね。
西欧では『天使が地上に降ってきた』とも形容される
演技の良い花の香りを愛でながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 時の過ぎゆくままに ――
著者は三谷幸喜(みたに・こうき)さん、
2024年4月に発行されました。
《三谷幸喜のありふれた生活⑱》とシリーズ名が付されています。
朝日新聞に連載中の、
2020年10月1日から2022年4月にかけて発表した69の文章が
この一冊に収録されている、のですが、
著者・三谷さんにとっては
想像以上にたいへんな日々だったようです。
「まいにちィ、しッぴつゥ!」
「ぐるるるるる~!」(←訳:終わらないよ~!)
2022年に放送された大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。
2020年の三谷さんは『鎌倉殿』の脚本執筆に明け暮れ、
その上に、
ニール・サイモンさんのお芝居を演出したり、
オリンピックの延期にびっくりしたり、
『泣いた赤鬼』を息子さんと一緒に読んで感動したり、
竹内結子さん、田村正和さんを見送り、
エラリー・クイーンさんの往復書簡に興奮し、
そして、
『鎌倉殿の13人』の撮影が始まって、
本放送も!
現在から振り返れば、あの頃は
コロナ禍の真っ最中、でしたよね……?
『鎌倉殿』主演の小栗旬さんが
ロケ現場でマスクを着けてリハーサルをしていた映像は、
今でもしっかり憶えています。
「ふわァ~…みなさんッ、がんばりィましたでスよゥ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:あらためて拍手!)
たいへんな時期の出来事を、三谷さんは、
タイヘンだよう、苦しいよう、つらいよう、と
愚痴と不満のオンパレードにすることはなく、
明るく、笑いに包んで書き記します。
数十年ぶりの銭湯は、おお、意外に快適♫
『鎌倉殿』のキャストを、
じわじわと小出しに発表してゆく面白さ。
新年恒例の行事は、大好きな映画『大脱走』鑑賞!
お医者さんに、減量を!と言われてしまったので、
ジムに通い始めて。
大河ドラマ『真田丸』(2016年)放送時は
がんの治療をしていたことを、さらりと公表し。
紅白歌合戦の審査員をしては、
大泉洋さんにダメ出し?したり。
「ぷふふふッ!」
「ぐるるっ!」
三谷さんが、俳優・田村正和さんに寄せる
脚本家としての思いの深さと共鳴に
じんわり(涙)とさせられていると……
御本の巻末の、
特別小説『殺意の湯煙』に
ニヤニヤ笑ったり、大いに納得したり。
「ぶらぼォ~でス!」
「がるるーる!」(←訳:アンコール!)
『鎌倉殿の13人』を完走した視聴者としては、
三谷さん、次の大河は、いつ??
と質問攻めしたくなりますね。
主役は、どんな“偉人”さんですか?
演じる役者さんは誰ですか?と。
答えが返ってくるまで、
気を長く、首も長~くして
待つしかないと分かっていても。
映画&TVドラマ好きな方々に、
英米のミステリ小説に関するお話も多いので、
ミステリ好きな方々にも
おすすめのエッセー作品集です。
ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪
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