テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ あの名作ドラマの、裏側を? ~

2024-06-17 22:03:56 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 くんくんくんッ? なんだかァ、よいィかおりィ~…」

「がるる!ぐるるがるるぐるるる!」(←訳:虎です!それはたぶんクチナシ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ええ、良い香りの源は、クチナシですね。

 西欧では『天使が地上に降ってきた』とも形容される

 演技の良い花の香りを愛でながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 時の過ぎゆくままに ――

 

 

 著者は三谷幸喜(みたに・こうき)さん、

 2024年4月に発行されました。

 《三谷幸喜のありふれた生活⑱》とシリーズ名が付されています。

 

 朝日新聞に連載中の、

 2020年10月1日から2022年4月にかけて発表した69の文章が

 この一冊に収録されている、のですが、

 著者・三谷さんにとっては

 想像以上にたいへんな日々だったようです。

 

「まいにちィ、しッぴつゥ!」

「ぐるるるるる~!」(←訳:終わらないよ~!)

 

 2022年に放送された大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。

 

 2020年の三谷さんは『鎌倉殿』の脚本執筆に明け暮れ、

 その上に、

 ニール・サイモンさんのお芝居を演出したり、

 オリンピックの延期にびっくりしたり、

 『泣いた赤鬼』を息子さんと一緒に読んで感動したり、

 竹内結子さん、田村正和さんを見送り、

 エラリー・クイーンさんの往復書簡に興奮し、

 そして、

 『鎌倉殿の13人』の撮影が始まって、

 本放送も!

 

 現在から振り返れば、あの頃は

 コロナ禍の真っ最中、でしたよね……?

 『鎌倉殿』主演の小栗旬さんが

 ロケ現場でマスクを着けてリハーサルをしていた映像は、

 今でもしっかり憶えています。

 

「ふわァ~…みなさんッ、がんばりィましたでスよゥ!」

「がるるるるぐる!」(←訳:あらためて拍手!)

 

 たいへんな時期の出来事を、三谷さんは、

 タイヘンだよう、苦しいよう、つらいよう、と

 愚痴と不満のオンパレードにすることはなく、

 明るく、笑いに包んで書き記します。

 

 数十年ぶりの銭湯は、おお、意外に快適♫

 

 『鎌倉殿』のキャストを、

 じわじわと小出しに発表してゆく面白さ。

 

 新年恒例の行事は、大好きな映画『大脱走』鑑賞!

 

 お医者さんに、減量を!と言われてしまったので、

 ジムに通い始めて。

 

 大河ドラマ『真田丸』(2016年)放送時は

 がんの治療をしていたことを、さらりと公表し。

 

 紅白歌合戦の審査員をしては、

 大泉洋さんにダメ出し?したり。

 

「ぷふふふッ!」

「ぐるるっ!」

 

 三谷さんが、俳優・田村正和さんに寄せる

 脚本家としての思いの深さと共鳴に

 じんわり(涙)とさせられていると……

 

 御本の巻末の、

 特別小説『殺意の湯煙』に

 ニヤニヤ笑ったり、大いに納得したり。

 

「ぶらぼォ~でス!」

「がるるーる!」(←訳:アンコール!)

 

 『鎌倉殿の13人』を完走した視聴者としては、

 三谷さん、次の大河は、いつ??

 と質問攻めしたくなりますね。

 主役は、どんな“偉人”さんですか?

 演じる役者さんは誰ですか?と。

 答えが返ってくるまで、

 気を長く、首も長~くして

 待つしかないと分かっていても。

 

 映画&TVドラマ好きな方々に、

 英米のミステリ小説に関するお話も多いので、

 ミステリ好きな方々にも

 おすすめのエッセー作品集です。

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪

 

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