ＢＥＳＴ焼き菓子！

「もふゥ！
　おいしィでスゥ～！」

　テディちゃ＆ネーさ、いつものように、
　いただきもののお菓子をガッついて、いえ失礼、
　厳正に実食しております。
　これは『Ｃ３（シーキューブ）』さんの
　《フィリオ　エ　フィリア》というシリーズのお菓子ですね。
　画像上側の、テディちゃが持っているのが《カラメッラ》、
　カラメル風味の細長いマドレーヌとでも評したらよいでしょうか。
　画像下側は《ガレッタ》、
　フランス菓子でいうガレット・ブルトンヌ、ですね。

「がれッたァ、おいしィのでスゥ！」

　ええ、この《ガレッタ》が本当に美味しいんです！
　厚みのある生地はサクサクとほぐれ、
　ひと口ごとにバターの芳醇な香りと旨味が弾けます……
　ネーさが今までに食べたガレットの中で、
　ベスト３に入る美味しさだわ！
　
「もふふッ、もぐもぐッ、んまんまッ♪」

　焼き菓子大好きな御方に、お薦めですね！
　……あらっ？　でも……なんだかおかしい……？？

「もぐぐッ？」

　いただいた時は、大きな箱にた～くさん入っていたお菓子が、
　どうして今はもうこのふたつしかないのかしら～？
　ねえ、テディちゃ、なぜなんでしょ？

「…………もぐぐッ！
　もぐゥ～ッ！」　（←ぴゅ～っと！逃げ足に自信あり！）

　やっぱり……。

山の本屋さんへ、エール！

　朗報です！　１５日、イタリアのヴェネチアで行われた
　フェンシングのグランプリ大会で
　男子フルーレ団体戦を制したのは……日本！

「ふくださんッ、おおたさんッ、ちださんッ、おめでとォ～！！」

　嬉しい週の幕開けになりました♪　こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ♪　テディちゃでスゥ～」

　この勢いで、本日は活字マニアさんなら感激せずにはおられない、
　素晴らしい一冊を御紹介いたしましょう！
　はい、本好きの皆さま、こちらを、どうぞ～！



　　　　　　　　　　　　　――　すごい本屋！　――


　
　著者は井原万見子さん、’０８年１２月に発行されました。
　イハラさん……と聞いて、
　書店業界や書籍関連の専門誌に詳しい御方は、
　あぁ、あの！と気付かれるかもしれません。

「ふァァ？
　いはらさんてェ、どなたなのでスかァ？？」

　井原さんは、書店を経営されている御方です。
　本屋さんの名前は、
　《イハラ・ハートショップ》さん。

「ふむふむッ、ほんやさんッ！
　おみせはァ、どこなのかなッ？」

　お店は……ちょっと遠いんです、ね。

「えッ、とおいィのォ？」

　えーと、まずは紀伊半島に行きましょう。
　ＪＲ和歌山駅に着いたら、在来線で６０分、
　御坊という駅で降り、路線バスで川原河まで５０分。
　町のコミュニティバスに乗り換えて２０分ほどで、
　到着するのが『平橋』。
　平（たいら）と呼ばれる集落に、
　《イハラ・ハートショップ》さんはあります。

「…………と、とおいィッ！」

　そうなんです。
　井原さんの本屋さんは、東京から、
　そして大阪や名古屋からも、
　とても時間のかかる場所にあるのです。

　周辺には、他に本屋さんはありません。
　いいえ、そもそも、
　この場所に本屋さんがあるということが、
　とても奇跡的な、
　感嘆すべき出来事なんです。

「ふァ～」　（←ただただ感心中です）

　時間をさかのぼれば……
　井原さんが親戚の御方から受け継いだのは、
　本屋さんではありませんでした。
　以前は、自動車修理工場だった２０坪の、小さなお店。
　そこに、１９９５年、《イハラ・ハートショップ》は
　開店したのです。
　
　不安があったことを、井原さんは否定しません。
　この土地で、書店経営は成り立つのだろうか？
　本屋として、やってゆけるのだろうか……

　でも！やってみなくちゃわかりません！

　書籍の他に、
　近隣に住む人たちの要望で扱い始めた食料品、生活必需品。
　集落の人々の暮らしと心を支えるお店として、
　《イハラ・ハートショップ》は
　全国的に注目される本屋さんになってゆきます。

「す、すごいィ～ッ！」

　《山の本屋さん》と、井原さん御自身が称する
　森と山に抱かれた小さな、けれど最良間違いなし！な本屋さん。
　本好きさんなら、きっと共鳴することでしょう。
　《書籍》への思いが、全編に響きます！

　また、御本のデザインにも注目を！
　表紙のイラストは……
　名作絵本『ちいさいおうち』を想わせますね。

「むちゃくちゃにィ、かわゆいィでスよゥ♪
　はくしゅゥッ！」

　すべての本好きさんに、激お薦め！いたします！