テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ついつい、つられて?

2009-02-13 22:35:24 | その他
 明日がバレンタインとあって、
 『プラザ』さんのチョコレート売場は賑わっていますね。
 
「ちょこッ!
 ネーさ! テディちゃもォ、ちょこをォ、かわなくちゃッ!」

 えっ? チョコって、テディちゃ、
 誰かにあげる予定なの?

「そゥじゃないィけどォ、
 みんながァ、かッているのをォみるとォ、
 テディちゃもォかわなくちゃッ!というきぶんにィ、なるのでスゥ!」

 ……影響されやすい、ってことですね。

「どれがァいいかなッ♪
 おいしィのはァ、どれかなッ♪」

 テディちゃ、全部自分で食べちゃうつもりね?!

「もッちろんでスゥ~♪
 ではッ、れじにィ、れッつゥごォ~♪」

 あっ! それはネーさのお財布!! 返しなさ~いっ!
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水の都に、捕物の声!

2009-02-13 12:44:20 | ブックス
 春一番予報が出ているのに、静かな空の東京は多摩地方から、
 こんにちは、ネーさです。
 本日の一冊は……はい! 
 またまたまたしても、あの御方が登場ですよ。

「わぽぽォ♪
 おじちゃんッ! 
 ネーさ、おじちゃんのォ、おはなしィでスねッ!」

 おじちゃんなんて呼んではいけませんと
 何度言ったら分かるんですか、テディちゃ。
 えへん、では改めまして、こちらを、どうぞ~!



              ―― 花始末 ――



 著者は藤井邦夫さん、’06年9月に発行されました。
 副題は『秋山久蔵御用控』、
 南町奉行所の吟味方与力・秋山久蔵さんを主役に据えた
 人気時代ものシリーズの一冊です。

「まッてましたァなのでスゥ、おじちゃんッ!」

 秋山久蔵――または《剃刀》久蔵。
 剃刀の如き切れ味で、
 悪人たちを引っ捕える、
 南町奉行所の名与力さんです。

 以前に何回か御紹介いたしました作品は、
 いずれも短編小説集でした。
 が、この御本は、長編小説!

「おじちゃんがァ、たっぷりィ!」 (←拍手~♪しています)

 突如、奉行所の同心さんを襲った凶刃!
 いったい何故?
 また何者が?
 久蔵さん以下、同心さんたち、
 岡っ引の親分さんや子分さんたちまでが
 探索にかかりますが、
 どうやら事件の背後には江戸暗黒街の暗い影が……

「うゥッ、きけんでスよッ、おじちゃんッ!」

 黒幕を、追え!

 江戸の水路を縦横に、
 久蔵さんと親分さんたちを乗せた船が行き交います。
 実はこの、《水の描写》がなんとも画期的!
 多くの時代小説、捕物帖では、
 昔の町並みや商業街が描かれることはあっても、
 江戸の水路・運河・掘割について言及されることは
 とても少ないんです。

 当時、世界最大の人口を誇る大都市であった江戸の物流を
 支えていたのが、水路でした。
 隅田川や神田川は、
 現代の東京でいうなら、
 配送トラックが走り回る環状七号線や八号線。
 川の上を、
 人工の水路や掘割を、
 荷を積んだ船が行き交い、
 物資を届け、送り出し、
 人をも乗せて遊覧する――
 大阪や京都も、
 水運によって築かれた町と言えましょうか。

 悪人を追って、
 猪牙船(ちょきぶね)を操る久蔵さん。
 船は隅田川の上へ、上へと……
 
「がんばれッ、おじちゃんッ!」

 水運都市・江戸の大捕物、開幕です!
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