斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

積極的に買いたくないクルマの条件

2005年12月25日 | クルマ
まもなく21世紀になってから5年が経ちます。
環境配慮や安全装備も随分一般的なものになりました。
最近では低公害や燃費基準に達したことを示すステッカーが貼っていない現行車を探すほうが難しいし、衝突時の乗員被害軽減のために、ベースモデルのリヤシートにも立派なヘッドレストが付くようになりました。

当方がもし、新車を購入するとしたら、
最低限ABSと運転席と助手席のSRSエアバック、乗員定員分の調整式のヘッドレストとフォースリミット付きの3点式シートベルトが、標準装備でないクルマは避けたいと思います。
こんなの当たり前だと思っている方も多いでしょうが、意外と標準で装備されていないクルマが多いのです。
オプションで用意されているクルマは多いのですが、単独では選択できず、結構高額なセットオプションになっているケースが多いのです。
中には後部座席中央の三点式シートベルトを付ける為には、40万円近くする本皮シートとセットで装着しなければならない、ナンセンスなモデルも存在します(内装を売りにした某メーカーの高級車ですよ)
個人的にはリヤシートとトランク内部に拘りを持って造られたクルマは思想の高いいいクルマだと考えています。(逆は敢えて言いません)
メーカーの方からは、「市場調査の結果、5人乗車で利用しているケースは非常に稀である。」なんていう言い訳は聞きたくありません。
車検証に定員として謳っている人数の安全は等しく守れる環境が整えるのが、メーカーとしての最低限の責任ではないでしょうか。

そんな訳で、昨日の朝日新聞で紹介されていた、ホンダ・シビックトヨタ・ベルタニッサン・ブルーバードシルフィの3車種の中でこの条件を満たすのは悲しいことにシビックだけです。
個人的にはMT派なので、比較検討に入るのは1.8Gだけなので、話題の危険回避の安全装備は無視せざるおえません。

でもシビックはリヤウインドウの傾斜がキツ過ぎて、後部座席は寸法以上に圧迫感があるのが残念なところですが‥

補足
自分のクルマじゃあまりにも古すぎるので、よく運転する機会があり、一般的にはそろそろ買い替え時期になるであろう平成11年式のトヨタ・カリーナTiマイロード(GF-AT212型,1.5リッター)と較べて、基本的な装備が劣っているクルマには買い換える理由は見当たりません。
最低条件に揚げた装備はカリーナには全て標準装備で付いています。

ドッグランの設計

2005年12月25日 | weblog
現在やっている仕事のひとつに公園設計があります。
最近の傾向なのでしょうが、協議会を開き、完成後の利用者になる近隣住民の方々の意見を盛り込んだ施設を設置するようになっております。
その中で最もリクエストが多かったのは「ドッグ・ラン」です。
まぁ存在そのものは知っていますし、ペットの散歩禁止なんていう公園もあるご時世ですから、愛犬家と犬嫌いの人の双方が安心して利用できる施設を作るにはとてもいいことだと思うのですが、何をつくったらいいのかが判りません。
キャット・ウォーク(橋梁やトンネルの作業用通路)なら設計したことはありますが、ドッグ・ランは初めてです。
おぼろげには要求される施設はわかるのですが、その必要とされる規格が不明なのです。
まだ、新進気鋭の施設らしく、設置指針や基準が見当たりません。(調べ方が悪いのかもしれませんが)
今のところの問題点は
エリアを仕切る柵(どの程度の強度を持ち、高さのあるものが必要なのか?)
飼い主の方が休むベンチ(普通のものでいいのか?)
犬の洗い場と水道施設(犬を洗うためには排水溝に特定の対策が必要なのか)
舗装材の種類(野芝等で走り回る犬の足に耐えられるのか?怪我の原因になっても困るし、維持管理費が高いもは却下されるし)
その他必要な施設(これにも頭を抱えます)
といったところでしょうか。

補足
規制がない設計は逆に難しいもんです。
何を参考にしていいのかわからないし、「各地の既存施設を見学して云々」なんて言う程の設計費用は勿論もらっていないので悩みます。

シニアのクルマ選び

2005年12月24日 | クルマ
本日の朝日新聞経済面の記事に、子育て終えたらセダン回帰
多人乗用の「ミニバン」大手、シニアに照準

こんな見出しで、自動車大手が再びセダンに力を入れているといった内容の記事がありました。
記事の内容自体は鵜呑みにするとイタイ目に遭いそうだし、記事を書いた経済畑の記者は恐らくクルマには詳しくないし、詳細を調べないで記事にするような“デスク・ワーク派”なのではないかと思います。
だって、ベルタの1リッターモデルの紹介に「同社の小型車「ヴィッツ」とほぼ同じ約1リットル」と書かれていましたが、この文章に“ほぼ”はいらないはずです。
だっておなじ「1KR-FE」という996ccのエンジンを搭載しているのですから‥(蛇足としてはパッソも同じエンジンです)
個人的にはこの一文で記事の信用度を推し測ることが出来たような気がします。
恐らくこの記者は、今年一年の新商品情報をみて新型車としてセダンが多数発表されている。(ルーティーンなモデルチェンジイヤーですよ)
セダンの購入層を見てみると比較的年齢が高いことが判明。(大発見ではなく、淡々と買換えているだけかもよ)
自動車販売台数の推移を見てみたら、ミニバン登録台数の伸びが落ち着いてきた。(ブームがひと段落して、ひとつのジャンル定着しただけ)
こんなステップ」でニュースソースを発見し、記事にしたのではないでしょうか?

個人的にはシニアこそミニバンに乗換えている方が多いような気がします。
理由としては自身も間もなく還暦を迎え、大きく屈伸して乗るのが辛くなってきた。
80代になった親の介助をする際に、スライドドアで室内高があるほうが便利。(ミニバンをベースにした購入しやすい簡易的な福祉車両は多数存在します)
孫が生まれ、新たな家族を向かえ入れる準備として。(孫に喜んで貰おうと言う孫バカへの第一歩?)
これは当方の友人・知人の父親や父親の友人なんかに多く見られる傾向だし、叔父さんも祖母の関節痛が悪化したのを機にそれまで乗っていたウインダム(2代目前期)からエスティマLのサイドリフトアップシート装着車に買換えました。(来年の3月には初孫が誕生予定です)
一方ではクルマは頑なに“セダンのみ”という選択をする方々も多い世代だと思います。(中には「FRのみ」とか「マニュアルじゃないとダメ」とか「絶対にフェンダーミラー」といったように高いハードルを持っている方も‥)
団塊の世代の方は日本のモータリゼーションの発展と共に過ごしてきた世代ですよ。
クルマには憧れを持ち、とても詳しいし、拘りも多いのですよ。(ポンコツスバルで青春を過ごした世代です)
素の状態のクルマをよく知っているので、小手先勝負はすぐに見破れるそうです。

当方の読解力がないからなのでしょうか、この記事ではセダンがシニアと女性のどっちをターゲットにしているのかが解りませんでした。
そして当方が今回紹介したような事例が、身の回りには多いような気がします。
ひょっとしたら、今回の記者は団塊の世代はもうシニアで、40代後半から50歳(初代オデッセイデビュー時に4回目の干支を迎えた人)ぐらいの人をターゲットにしていたのかもしれませんが‥

補足
記者はやはり足で稼ぎ、自分の目で確認したものを記事にしないとだめですよ。
今回記事の中で登場していた車種の中にはネタにしていない車もありますが、ここでは書ききれないほどなので後々に書きたいと思います。(3車種とも現車を触れましたしね。)

遂にシングルに突入か

2005年12月23日 | weblog
「姉歯偽装」のGS藤沢、水分多いコンクリ使う? (読売新聞) - goo ニュース

別にゴルフのハンディの話ではありません。
この一ヶ月間、常にニュースの話題の中心になっている「構造計算書偽装マンション」の話です。
現在、ヒューザー、木村建設、平成設計(姉歯建築事務所下請け)という定番の組合わせの中で、国土交通省が定める耐震強度基準の15%程度しかないと言われている「グランドステージ藤沢」の話題です。
これで、マンションの躯体をコンクリート硬化強度推定試験を行なった結果が出ると、9%を割り込むかもしれません。

諸手抜き施工や過度な経済設計を売りにしたコンサルタントなどの話題が、小出しにニュースになっていますが、遂に「ジャブコン」が話題になったようです。
当方はこの偽装・手抜き・欠陥マンションが話題になった当初からココまで辿り着くと思っていましたが、世間では「問題が続出」といったような状態になっています。
ネタ元にニュース記事にはこんなふうに書かれています

>コンクリートに加えられた水の量が適切かどうかは、固まる前のコンクリートを計測用の筒にいったん流し込み、この筒を取った後に、コンクリートがどれだけ崩れるかを測定することでチェックする。
 グランドステージ藤沢については、建設中の写真70枚以上が残されていた。藤沢市に提出された写真の複写を入手した下条議員によると、本来、コンクリートが崩れる最大許容量は、このマンションの場合20・5センチにもかかわらず、許容量を超えて崩れているとしており、「水量が多すぎるのは一見して明らか」としている。
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20051223/20051223it01-yol.html?C=Sより引用

まぁ スランプ試験のことなんでしょうけど、こう書かれたら一瞬何のことだかわからなかったよ。(でも的確に説明されています。)
コンクリートの問題は加水コンクリートだけではなく、打設後に適切な養生期間が取られていないことのほうが問題としては大きいと思いますが‥
普通ポルトランドセメントなら7日間の養生期間が必要なはずですが、件のマンションは3,4日後には上の階を造っていたなんていう情報もあるみたいだしね。(早期に郷土が出るセメントもありますが、低コストを売りにしているところですから、絶対に使っていないと思います)

いっその事、シュミットハンマーで何回叩くと壊れるのか実験して見たらどうでしょう。
案外煩悩の数である、108回ぐらいで壊れる(崩壊)かもしれませんよ。


当方はこの手の話題には専門用語や特定の数値出すことは避けたほうが、ひとり歩きを避けるためにもいいと考えています。
しかし、今回話題にした程度の言葉は検索サイトで調べると工学系の専門サイトばかりではなく、「不動産基礎知識」とか「よりよい家を建てるために知っておきたい知識」といったような、マイホームの購入を検討されている方のためのサイトに解りやすく書かれています。
そうそう、デベロッパーや販売会社の営業担当の方では知らない可能性もあるので、自己防衛のためにも調べましょうよ。

補足
規制緩和により自己責任の割合が高まっております。
多くの人にとっては人生に一度且つ最大の買い物なんですから、ちょっと調べれば解ることなんです。(エンドユーザーも知識を要求されるのも含んだ上での規制緩和です)
無知を武器にするのはみっともないことだし、あの連中だと「住民は、こんなに情報があったのに何で調べなかったんだ。」なんていう言い訳をしそうだし‥。

テンプラナンバー車発見

2005年12月21日 | クルマ

師走&物騒な事件で何かと検問の多い栃木県内での話です。
本日も仕事で日光方面から那珂川町方面への移動があったため、今市の事件の犯人が通ったであろうルートを利用しました。
検問というか目撃情報のパンフレットを配っておりました。(警察官から貰ったし、免許書も提示したので検問でいいと思います)
此処までなら最近の栃木県内では良くあることなのです。(このパンフレット自体4枚目です)

このような一斉検問をやっている場合基本的には全部停車させられて、警察側が意図していた以外のホコリを出して何らかの違反になる方も多いようです。(免許不携帯あたりが多いのかな?)
クルマによっては車検証をチェックされたりもするみたいですが、今回受けた検問箇所では免許書だけだったので、とても怪しいクルマが検問を通過してしまったのです。
それは当方の前を走っていたN15型パルサーです。
年式相応にヤレたなんてことのない銀色の車体でしたが、ひとつだけ違和感がありました。
それが,車体よりも古い時期に払い出されたナンバープレートが付いているのです。
Gooの自動車カタログによれば、平成7年1月デビューなので、栃木ナンバーならどんなに古いナンバーでも54の「た行」のはずなのに、そのクルマはなんと「栃木53」ナンバーをつけているではありませんか。
(当方は「栃木」、「宇都宮」、「とちぎ」の乗用車(3・5・7)ナンバーであれば、大まかに払い出された年月を当てることが出来ます。まぁ基本的には何の役にも立たない特技のひとつです。)
フツーのおばちゃんが乗っていた為、車検証の確認(積んでいるのか)はなかったみたいですが、保険は絶対に切れていそうなので、なるべくなら関わりたくはありません。

こんな日は何故かテンプラナンバーを良く見かけました。
土浦50をつけたミツビシミニキャブトラックと「栃木500」平成11年の焼く半年間しか払い出されなかった、とても稀少なナンバーをつけた、現行型カローラ(平成12年デビュー)です。
ミニキャブは商用車なのに乗用車のナンバーが付いてたし、カローラはパルサーと同様にモデルデビュー以前に払い出されたナンバーが付いていました。

まぁ違法ではあることには違いありませんが、凶悪犯罪のときに足が付かないようにするためではなく、職権抹消等で手元に残ってしまったナンバーを仮ナンバーのように使っている人もいます。(“拝借ナンバー”なんて言ったりもします)ナンバーに封印のないバイクや軽自動車には結構多いと思います。

ご存じない方のために、テンプラナンバーとは
元は警察用語(隠語)で、無車検車に他の有効な、もしくは正規に返納されていない(盗○)ナンバーをつけて公道を走ることを言います。
“テンプラ”の由来は衣(ナンバー)を替えると頃から来ていたと聞いたことがあります。(諸説あり)
最近は“偽造ナンバー”も含めて使われることが多いようですが、基本的には本物のナンバーを別の車につけることのはずです。

今回紹介したことは違法行為なので、決して真似しないでください。手元に使用していないナンバープレートが手元にある方は、陸運支局等に速やかに返納してください

補足
今後希望ナンバーの普及によって、この知識もだんだん役に立たなくなってきます。
抽選番号だったり、マイナーな番号だったりするとわからんしね。
最近姉貴の友達が最近買ったクルマのナンバーが「宇都宮530さ」(その数字を希望して取った初めての人)だったし…
今まで乗っていたクルマと同じ4桁を取得したそうです。
結果として普通はあまり思いつかない組合せなので、希望ナンバー制度が県内の陸自で始まって6年半、宇都宮ナンバーができてから6年がたつというのに、希望して取ったのは初めてと思われるナンバーでした。