斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

街で見かけた車達27

2005年12月11日 | 街で見かけた車達
久々にこの話題です。

師走でボーナスが出て最初の週末ということもあり、物凄い人出があるのは覚悟の上で、大掃除において使うものを購入しに、大型ホームセンターへ向かいました。
予想通りの展開で、回転から1時間もたっていないというのに既に誘導員の指示に従わないと駐車できないほどになっておりました。
誘導された列に進むと、そこはかなりの空きがありました。
通常ならなるべく店内の入口に近いところに駐車するのですが、今日は違いました。
列に入った瞬間目に入った、小振りな白い車体にフェンダーミラーのクルマ横が空いているではないですか。(もうこの横に置くしかありません)
そこまでクルマを走らせて車種を確認しました。
そのクルマはトヨタ・スターレット(KP61型)の5ドアで稀少なSEでした。(最終角目といわれるポジションランプがファンダー部分にあるやつです)
AE86後期APEX用の純正アルミにスタッドレスタイヤを履き、ヘッドレストのリヤシートには白いレースのハーフカバーが掛かっていました。(個人的に物凄く好きな雰囲気のクルマです)
さらに純正のコーナーポールと“STARLET”のロゴが入ったマッドガードも全輪付いていました(フツーはアーチ部がグサって落ちてしまう)。
室内を見渡すと分割可到式のリヤシートが付き、ダッシュには木目もあしらわれていました。

KP61型スターレット事体を目撃することも少なくなっていますが、5ドアのSEという高級グレード自体が珍しいし、こんなミントなコンディションで残っているのはとても稀少な存在だと思います。
シンプルなデザインなので生産中止から20年以上経つというのに、思いのほか古さを感じさせないのに驚きました。
以前KP61型スターレットは3ドアのDX-Aと5ドアのXLリセ(いずれも4MTモデル)を運転したことがありますが、何のアシストも付いていないはずなのに軽快な操作系で意外なほど気持ちよく走った記憶があります。

スターレットは25年以上の時を経ても色褪せない魅力を持っていました。
今日のコンパクトカーが、時を経たときにこのような存在になれるかが楽しみです。
おそらく奇を衒い過ぎたり時代に迎合したりしたクルマは、モデルチェンジと共に色褪せ、あっという間に街から姿を消してしまうと思います。
あの頃スターレットより斬新で最新の技術を盛り込んだコンパクトカーは多々在ったと思いますが、普遍的で、耐久性もさほど高くなかったはずのスターレットが、少ないながらも一番目撃する機会が多いのが何よりの証明になると思います。

補足
本日は5ドアリフトバック車である当方のクルマが非常に役立つました。
長物を積むだけならミニバンやステーションワゴンじゃなくても意外といけます。
ヘッドレストを外すことなくワンアクションでリヤシートバックがたため、ほぼフラットになるので、今日の凝った作業によってフルフラットになる車より便利ではないかと思っている箇所です。
約20年前のトヨタ車2台が現役の実用車として使われていた、師走の宇都宮のホームセンター駐車場より。