斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

面白い車に試乗させていただきました

2013年11月10日 | 私乗記
トラブルが多いとか足回りが固く横転しやすいとかあまり良くない評判も聞く、JA22W型ジムニーを購入した方のお披露目&試乗会がありました。

JA22W型ジムニーは、2代目の最終モデルで、前後コイルリジットの足回り、K6A型DOHCターボエンジンと大改修を受けたモデルで、この型から乗用(5ナンバーモデル)が追加されました。
今日から見てみると、3代目の試金石となったようなモデルではないかと思います。

お披露目された個体は、平成9年に追加された上級グレードをベースに装備を追加した“フィッシングマスター”なるグレードの5速MTモデルです。
カラードバンパーではなく、リヤスポイラーが付いていない事を指摘してみたら、それは“ランドベンチャー”か“XLリミテッド”だろうとのこと。

でも、リヤワイパー(3本とも同じモノ?)は付いていました。

登場時はかなり軟派になったと言われた型のジムニーですが、今日の目で見るとマニュアルハブのパートタイム4WDなので、かなり硬派なほうになるのではないでしょうか?
最近は信じてもらえない、4WDに切り替えるには車外に出て操作が必要なモデルです。
バツグンの信頼性と確実な切り替えで、特定のユーザーに人気の高いアイシンのマニュアルハブを搭載したモデルです。(悪路で揉み出しをすると、不用意に2WDになってしまう事のある電磁式やエアーロッキングハブではありません。)

今回は舗装路の国道4号を中心に試乗したので、2H(要は後輪駆動車)としてしか、ジムニーは乗っておりません。

重いボディを高回転型のターボエンジンで引っ張るという、ジムニーならではの乗り味は健在です。
高いアイポイントン先にはっきり見えるボンネットの先端、フレーム車ならではの結合部付近のボディのたわみ、切った分だけ戻す感覚のあるボールナット式のステアリングフィールもジムニーでないとお目にかかれないものです。(やや、ホーシングのドタドタ感は減ったような気もしますが。。)

まぁ、乗用車としての画一的な評価をしてしまうと、乗り心地、ハンドリング、ブレーキング、出力特性、何を取っても駄目なものになってしまうと思うのですが、そういう評価をする車ではないので、舗装路の移動しやすさはかなりマシになったのではないかと思います。

常用モデルのコイルサスペンション車という大変革が功を奏したようで、街乗りでの唐突な挙動や突き上げを吸収しきれず、車体が変ることはだいぶ減ったような気がします。

バンパー組み込みのフォグはオリジナルからIPFのマルチコートのものに、ヘッドライトもIPFの3ポイント入りマルチリフレクターに変わっていました。
これは、購入時についていたフォグランプは欠品で、ヘッドライトは謎の濁った社外品だったため、納車に合わせて交換したそうです。
ライトの交換はかなり印象を変えるものですから、かなり個性的なものになっておりました。

カタログを持ち合わせていないので自信がありませんが、フィッシングマスターというグレードは、木目調のインパネとスペアタイヤのハードカバーが専用装備なんでしょうか?
リヤシートはワゴン用の分割可倒式&ヘッドレスト付なので、かなり座ることの出来るリヤシートの付いたモデルです。

オーナーさんがたまにある、3人+必要な荷物という移動が捗るようになったそうです。

補足
ジムニーには前オーナーさんが取り付けたのでしょうが、社外パワーウインドウ(定番品なミツバの弁当箱)が付いていました。とても懐かしいモノとおもいきや、実は現行品でした。
どうも常時電源orバッ直で取り付けられているらしく、キーOFFどころか、バッテリーが許す限りパワーウインドウは動作します。(微妙に危ない取付け方のような。。)