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斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

年度末の終了は意外な展開

2010年03月29日 | みちのはなし
検査に追われる日々もようやく終わりましたが、その終わり方が良くなかった。

本日、某地方公共団体での検査があったのですが…

先ごろの首長選挙で首長が変わってしまいまして。。

公約のひとつとして、その自治体内で抱える事業(区画整理、道路改築など)を見直す(限りなく中止の意)を挙げておりました。
当方の勤め先が委託を受けていて、当方が担当で設計を進めていた事業地内の新築道路の詳細設計も雲行きが怪しくなってしまったみたいです。
22年度には工事発注だったのに、一気にトーンダウンしていまいました。
用地買収ラインは予備設計時に決まっていて、事業予定地の7割近くは買収済みと聞いていましたが。。

そんな理由で、本日はかなり投げやりな検査を受けてきました。
中身の確認の無さは、白紙を製本しただけでも通ってしまいそうなぐらい。。
本年度の締めとしてはかなり寂しい雰囲気でした。

まぁ数百万円のゴミになる可能性も高そうです。(これは当方の会社が受けた道路詳細設計業務だけをみた場合。もっと多くの委託業務や調査業務はあります。)

個人的には珍しいことではありません。
この業界に9年おりますが、市町村はトップが変わるとこのように大きく揺れることが多いですね。
有能な方が報復的な人事で閑職に追いやられたり、わけのわからない事業がいきなり動きだしたりするのは何十回も見てきました。
今回のように事業化(実施)寸前までいったものがポシャるなんていうのは良くある話です。

どうやら前首長の肝いり案件だったらしく、次年度からは担当者も大幅に変わってしまうみたいですし。

補足
今後は事業を縮小して実施するための調査・設計業務が行われたり、現首長が公約に基づいて新たに事業化する案件の調査・設計業務が行われたりします。
過去には、中途半端に造ってしまったものをそのままの状態で事業を中止できるかどうかの検討業務もやったことがあります。
こういうのを究極に無駄な公共事業だと思うんですけどね。

老朽化する社会資本 あなたの街は大丈夫?

2010年03月21日 | みちのはなし
1月31日にTBS系の「噂の東京マガジン」の「噂の現場」のコーナーで放映された、橋梁の健全度を危惧する様な取材がされておりました。この放送のビデオをようやく見ることができました。

点検費とか調査費という項目は、もっとも無駄な公共事業の予算に見られることが多いですし、補修予算も慢性的に不足しているのが現状でしょう。
放送の中で取りあげられた事例は、上手くいっている事例でして、本当にヤバいのは見せることができません。

個人的にも仕事で橋梁点検をしておりまして、点検を終えた後には個人的にあの橋を渡るのは避けようと思った橋が、数十橋もあります。

ここからはネタとして読み流してください。

近い将来に高齢化した社会資本の長寿命化・補修更新を円滑に進めるために、「ひとからコンクリートへ」と財政支出の転換が必要になるわけです。
当然ガソリン税の暫定税率は増税方向に見直して、重量税や取得税も“エコカー減税”はもちろん廃止して、軽自動車も含めた暫定税率を設定して社会資本の健全化・長寿命化に向けた補修更新を早急に完了させる。
高速道路利用者には暫定税「社会資本利用税」(仮称)を徴収し、社会資本の長寿命化・補修更新の特定財源とする。
これでも足りなければ、消費税を増税するとか。。

以上、クライシスストーリーとしてのネタでした。

官僚の方々はとても優秀で仕事熱心だと思っておりますし、政治家センセーも官僚の話や地元の惨状を見れば、待ったナシで必要なことだとご理解いただけると思っております。
それは、建設屋や建設族の方々から出てきた、公共事業に関する話題であるからと邪険にしなければですが・・・
新規の公共事業停止では対応しきれないのは事実です。新規の事業の中には究極の補修である更新も含まれているでしょうし、関連事業を考慮すると止められない事業もある事でしょう。


とあるマニフェスト実現の財源に充てるために、校舎の耐震補強費を削ってしまうユニークな方々もいるので、若干不安ですがね。
クライシスストーリーに近い結果になったら、自分自身も馬鹿な神輿を担ぎ上げてしまったと反省するしかないですけど。

これは、橋梁に限った話でもこのぐらい対応が必要なわけでして。。
高速道路、水道や下水道、地中埋設管、擁壁、トンネル等々、いろいろなものが、供用期間50年として設定されているわけです。
それは東京オリンピックを前後に挟んだ高度成長期だけでなく、バブル景気時ももうひとつの伸び代です。
高度成長期に整備された社会資本の補修はあきらめて更新で対応して、バブル期に整備されたほうを重点的に長寿命化を図っていくというのはどうでしょうか。
供用開始から20~25年なので、まだまだ間に合う時期だと思います。

補足
こんなことを書いているということは、年度末の検査対応に疲れかけていると思っていただければ。。
番組の公式サイトの結びは良くないよね。元々の補修予算が適切だったかが読めないし、八ツ場ダム総建設費と比較するのは違った意図が感じられます。
今まで適切な補修を実施できなかった予算の何年分といっても意味がないでしょう。

モラルは何処に行ったのか

2010年02月05日 | みちのはなし
ちょっと腹立たしい、話を聞いてしまいましたので、話題にしても怒られなさそうな範囲で紹介したいと思います。

今日、元同期で現在は某市役所の道路維持担当の技術職を務める方に偶然、お互い別の打ち合わせで滞在していた栃木県庁でお会いしました。

今週始めに降った雪は、意外なつめ痕を残したようです。

それは、市道に設置されたガードレールやサイクリングフェンス、転落防止柵、橋梁鋼製高欄などの損傷です。
損傷理由は、言うまでも無く積雪によるスリップ事故だと思います。

事故を起こした後、きちんと警察に届けている方であれば、損傷箇所は瞬時に把握することが出来、事故起してしまったドライバーの保険処理が済み次第、適切に修理されます。

当方はこれが当たり前だと思っていたのですが・・・

スリップ事故を起こして、このような施設を壊しても、事故として届けることなく、その場から離れていってしまう方も多くいるようで・・・

道路パトロールや沿道の方からの通報、他機関(県や警察に通報される方が多いとか)からの情報提供で、損傷を知り、急きょ現地確認をすることが多々あるそうです。
スリップ事故の限らず、普段の物損事故でも、人の家を壊してしまわず、ガードレールや標識、信号を壊しただけで、自走できる状態であれば、何処に通報することもなくその場を立ち去ってしまうのだそうです。
公共物だから、誰かが責任を取ってくれるとでも思っているのでしょうか?それとも、税金を払っているから、このぐらい壊しても問題ないとでも思っているのでしょうか。

ガードレール等は一度でも衝撃を受けてしまうと、設計強度(靱性)はなくなってしまうので、次の事故があった際には被害を抑えることが出来なくなってしまいます。
適切に通報をしていれば防げたかもしれない二次被害を生み出す可能性があります。
公共物だからこそ、個人のわがままが許されることはないと思います。

彼は、明日・明後日もこの件(損傷状況の確認と修繕費用の概算を出すと)で出勤されるそうです。
冗談を含めて、「市民生活の安全確保のために休日返上とは、公務員の鑑だ!」と称えておきました。

補足
これこそが、究極無駄な公共事業ですよね。
貴重な、維持管理費の予備費がこんなことに消えていくとは・・・
こういうことがあるから、年度末にまた道路工事が増えるんだよ。

自転車と歩行者の事故

2009年11月17日 | みちのはなし
傘差し運転をしていた高校生の自転車と携帯電話を弄り、ヘッドフォンをして歩いていた歩行者の接触事故を目撃してしまいました。

雨の日の悲劇のような気もしますが、個人的には怒るべくして起きた事故のような気もします。
このような格好で道にいること自体が、慢心しているとしか思えないのですけどね。

主な原因は自転車の右折小回りだと思いますが、何の確認もしないで横断している歩行者にも過失はあると思います。

まぁ今回は軽車両と歩行者なので、自転車のほうが悪くなるんでしょうね。

でも、自転車は接触した歩行者が倒れたのに・・・
自転車を立て直すと高校生は逃げ出しました。当て逃げになると思います。
彼は高校名と苗字が刺繍された部活鞄を肩からかけて自転車に乗っていた(これも結構危険なんだよね。)ので、当方が窓を開けて呼び止めました。(何といったかは想像にお任せします。取り敢えず、高校名と苗字は呼び上げました。)

今回の事故は歩行者の格好と交差道路側から傘差しの自転車を見た瞬間から、車中で予測できてしまいました。
今までは徒労で終わっていたのですが、今回は最悪の事態になってしまいました。

結構被害は大きかったですよ。歩行者の女性のジーンズは裂けていましたし、数箇所すりむいておりました。

結局当方は、警察を呼ぶところまで付き合うことになりました。

補足
毎日の通勤路なので、この自転車の高校生のマナーの悪さは日々見ておりました。
乱横断、斜行、逆走、歩行者を煽るは日常的な行為でしたしね。
コイツのおかげで、自転車はクラクションには動じないけど、空ぶかしには反応すると言う事も知りました。

見通しが良すぎて見落とす

2009年10月24日 | みちのはなし
最近、死者の出る交通事故が相次いでいる栃木県警真岡署管内の話です。

道路使用許可を取りに行った際の情報では、非常事態宣言が出てもおかしくないぐらいの状況だとか。
県内の死亡事故件数は+1名ということですが、全県的には減少傾向の警察署管内が多い走ですが、真岡警察署管内では増加傾向にあるそうです。
結果として、全県下では前年より死者数が増えてしまっております。

確かに、宇都宮市内から鬼怒川(桑島大橋か宮岡橋が多い)を渡り、真岡市内と巡回するパトカーの数や取締りは明らかに増えます。それどころか、白バイによる取締りも頻繁に行なわれているのを見かけます。

警察署に立ち寄る前に、全国ニュースにまでなってしまった、真岡市内の事故現場を通ったのですが、交通量が少なく、あまりにも見通しの良い交差点だったので、悲惨な事故が起きてしまったのが不思議なくらいの場所です。

窓口にいた、警察官にこの疑問を世間話の流れを利用して、たずねて見ました。

この場所に限らず、交通量が少ない見通しの良い交差点は、意外と交通事故が多いそうです。
数秒前と変わっていない認識してしまい、交差点に入ってくる見落としてしまい、事故になってしまう事が多いそうです。
当然見落としているので、減速が充分ではないたので、大きな被害が出てしまうそうです。
件の場所ではありませんが、四方が水田や麦畑の交差点は、作物が駆り終わって見通しが良くなってからのほうが、事故が多いとか。

見通しが良すぎる事が警戒心が薄れてしまう事が事故原因とは驚きましたが、話を聞けば、充分に納得出来ました。

補足
道路使用許可を提出する際は、このように結構世間話をしている事が多いですね。
中には、前任の警察署も知っている方もいます。性格には向こうが覚えていて、「県内の至る所で頑張ってますね。」と声を掛けられたことがあります。(これが、「プロの記憶力」の片鱗か!)