どうやら、本日宇都宮市内の国道123号で転落事故がありました。
橋梁の歩行者転落防止柵を突き破り、9m(報道発表)下の河川敷に転落しました。
当方は、仕事の移動で、芳賀郡方面に向かうためにここを事故が起きて1時間後ぐらいに通ったのですが、その損傷の凄さを見た時に最悪の事態を予想しましたが、運転されていた方は、軽傷で済んだそうです。
突き破ってしまった高欄が歩行者用の転落防止柵と思われている方は少なかったようで、同じ事故現場を見た方から、道路設計をする当方に、「あんなにヤワなの?」といった問い合わせがあったぐらいですから。
そこであれは、歩行者用の転落防止柵で、自動車の衝突荷重を考慮していない歩道橋の高欄程度の強度しかないんだよ。何時ぞやの福岡県で、飲酒運転の車に追突された4WD車が落っこちて、幼児の死亡事故があったところと同じ構造
なんていう説明をしました。
ちなみに、今回の場所に自動車用の防護柵(ガードレールなど)を設ける場合いは、橋のいちばん外側でなく、車道と歩道の境に設置します。
まずは橋梁からの自動車の落下を防ぐためではなく、歩行者との衝突を防ぐ、被害を低減させることのできる位置に設置します。
センター側より文字にしますと…
今回の事故現場:車道⇒路肩⇒縁石(20cm上がり)⇒歩道⇒高欄(歩行者用転落防止柵)
車両用防護柵を設ける場合:車道⇒路肩⇒【縁石】⇒車両用防護柵(ガードレール)⇒歩道⇒高欄(歩行者用転落防止柵)
※すみつきカッコ部は設置しない場合あり。。
路面は凍結していたので一概には言えませんが、制限速度もしくは設計速度以下で走っていれば、車道と歩道の間にある縁石の段差で、エネルギーを吸収し、乗り上げない用に設計されているんですけどね。
本日の事故個所は片側二車線の区間で、多くの方は法定速度をオーバーして走っている様な所なので、仮に設計速度(規制速度ではない!)に応じた自動車用防護柵が入っていたとしても、突き破る事になってしまった可能性もあります。
規制速度を見直す時は、こういった施設もすべて見直して、事故が起きてしまった時の安全に対する担保を取らなくてはならないので、自動車の性能を向上を理由だけに安易には言えないです。
必要に応じた安全対策を取ったうえでの制限速度の上限緩和には賛成です。
補足
既存の道路の制限速度を上げるのは大変だよなぁ。。
実態に合わせたという向きもあるのかもしれませんが、道路管理者としては許容オーバーになってしまう施設が有った状態では首を縦に振る事はないでしょうね。
施設の許容オーバーによって被害が生じたり拡大してしまったりしたら、瑕疵責任もあるでしょうし、改修するだけのお金もないでしょうし。
橋梁の歩行者転落防止柵を突き破り、9m(報道発表)下の河川敷に転落しました。
当方は、仕事の移動で、芳賀郡方面に向かうためにここを事故が起きて1時間後ぐらいに通ったのですが、その損傷の凄さを見た時に最悪の事態を予想しましたが、運転されていた方は、軽傷で済んだそうです。
突き破ってしまった高欄が歩行者用の転落防止柵と思われている方は少なかったようで、同じ事故現場を見た方から、道路設計をする当方に、「あんなにヤワなの?」といった問い合わせがあったぐらいですから。
そこであれは、歩行者用の転落防止柵で、自動車の衝突荷重を考慮していない歩道橋の高欄程度の強度しかないんだよ。何時ぞやの福岡県で、飲酒運転の車に追突された4WD車が落っこちて、幼児の死亡事故があったところと同じ構造
なんていう説明をしました。
ちなみに、今回の場所に自動車用の防護柵(ガードレールなど)を設ける場合いは、橋のいちばん外側でなく、車道と歩道の境に設置します。
まずは橋梁からの自動車の落下を防ぐためではなく、歩行者との衝突を防ぐ、被害を低減させることのできる位置に設置します。
センター側より文字にしますと…
今回の事故現場:車道⇒路肩⇒縁石(20cm上がり)⇒歩道⇒高欄(歩行者用転落防止柵)
車両用防護柵を設ける場合:車道⇒路肩⇒【縁石】⇒車両用防護柵(ガードレール)⇒歩道⇒高欄(歩行者用転落防止柵)
※すみつきカッコ部は設置しない場合あり。。
路面は凍結していたので一概には言えませんが、制限速度もしくは設計速度以下で走っていれば、車道と歩道の間にある縁石の段差で、エネルギーを吸収し、乗り上げない用に設計されているんですけどね。
本日の事故個所は片側二車線の区間で、多くの方は法定速度をオーバーして走っている様な所なので、仮に設計速度(規制速度ではない!)に応じた自動車用防護柵が入っていたとしても、突き破る事になってしまった可能性もあります。
規制速度を見直す時は、こういった施設もすべて見直して、事故が起きてしまった時の安全に対する担保を取らなくてはならないので、自動車の性能を向上を理由だけに安易には言えないです。
必要に応じた安全対策を取ったうえでの制限速度の上限緩和には賛成です。
補足
既存の道路の制限速度を上げるのは大変だよなぁ。。
実態に合わせたという向きもあるのかもしれませんが、道路管理者としては許容オーバーになってしまう施設が有った状態では首を縦に振る事はないでしょうね。
施設の許容オーバーによって被害が生じたり拡大してしまったりしたら、瑕疵責任もあるでしょうし、改修するだけのお金もないでしょうし。