CAOS=ひゅうまんすけぇる

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「 遠くの神さんありがたい・・・ 」

2015-04-05 | 日記

なんて言うけど、

簡単に行けるような距離に貴重なモノがあっても

なかなか関心の対象になりにくいモノで!

 

和歌山市から大阪側に峠を1つ超えた山中渓。

紀州街道沿いにある旧庄屋屋敷です。

山中渓は何度も通っていますが

こんな家並みがあるのを知りませんでした。

こちらは、山中宿本陣跡です。

数百メートルの間に、

何軒も貴重な建物が残っています。

 

 車で移動して、熊取町。

熊取交流センター 煉瓦館です。

煉瓦の建物って、

ある時代の建物の様式をよく残していることが多いので

色々な場所で保存されていますが、

私が見た範囲では、

これだけのボリュームで残っているのは多くありません。

元紡績工場の建物です。

のこぎり屋根の構造は、

効率良く質の良い外光を採りいれるのにとても理にかなっていて、

私は普通の住宅でもこれを応用して使っています。

 煉瓦の壁だけを残して中庭に改造したデザイン上手い!

 レストランや公園とも組み合わせて、

活用の仕方も上手いです。

 

 煉瓦館のすぐ隣の大庄屋中家です。

とにかく大迫力!

で、かつ繊細!

この建物で1番格の高い座敷ですが、

その長押の木目と、

その隣の部屋の長押の木目。

建築では常識ですが、

この使い分けが面白いんですね。

 

 最後が、田尻歴史館 ( 旧田口房蔵別邸 ) です。

この建物も紡績で大成功した人の別邸だと聞いたと思います。

写真奥の窓のデザイン。

〇〇モドキな感じではなくて、

キチンとここに必要なデザインをされている感じが良い!

同じような意味で、

壁の飾り棚にニッチとか言って

いい加減につくられたものをよく見ますが、

どうせつくるなら、

これくらいキチンとつくらなければいけない!

( すぐ脇のエアコンは感心せんけど! )

 この掃出し窓のガラス。

今ではどうと言うこともないけど、

まだプニョプニョひずみがあって、

気泡の入っているような時代のものです。

この時代でこれだけ大きなガラスを使えたことが驚き!

 

 木造棟2階の座敷の窓ですが、

こういう考え方好きです。

2階に居ながら地上の庭に視線が届くし、

床を這う気持ちの良い風が通るんですよね。

古い建物ではよく見かけるのに、

最近の建物では誰もしない ・ ・ ・ 。

私はするけど!

 

 最近はずっと参加をサボっていた

『 有田の民家を考える会 』 の企画で、

久しぶりに参加しましたが、

とても良い建物に沢山触れる貴重な1日でした。

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