CAOS
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直接リンクが設定できないために
OCNの古いブログを経由しての
アクセスになっています。
常識っていうのはいい加減なもので、
正しくないことも多いんですね。
建物が立て込んだ街中は風が通りにくそうで、
農村地帯の障害物がないところの方が
風の通りが良さそうな気がしませんか?
常識的に!
今の季節のような外に風が吹いていない日は、
風がないんだから障害物があってもなくても
家の中に風は通らない。
ところが、町家だと家の中に風が吹いているんですね。
昨日ですが、湯浅町の町家の1階で座っていると
けっこう 「 涼しい 」 と意識するくらいの風がありました。
空気が動いている。
って言う方が正しいんだろうと思いますが。
原因は、
町家特有の吹抜けとか、
中庭とか、
路地だとか、
狭くて高さがあることで起こる空気の圧力差
( だけではないだろうけど ) だったりするんですね。
これは、先人が生活の中で身に着けた
知恵だと思いますが、
今どきの
法律を守って建てた戸建て住宅の隣家との間隔では
町家と同じ効果は期待しにくい。
だから同じ効果を
1件の独立した家の中で
つくり出さないといけないんですけど、
具体的に書くのは難しいけど、
空気のための狭い通路をつくってあげること
なんですね。