CAOS
建築設計事務所カオスのホームページから
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直接リンクが設定できないために
OCNの古いブログを経由しての
アクセスになっています。
もう14年になるのだそうですが、
あの時の揺れは、今でも思い出せます。
私達が神戸に行く時は、陸路で考えるので遠いと思っていますが、
地図で見ると、直線距離はそんなに離れていないんですね。
寝付きは悪いですが、1度眠ってしまえば簡単には起きない私が、
あの時は目を覚ましました。
倒れた建物。
街の様子は、
想像したこともないもので、もちろんショックでした。
それに増してショックで、印象強かったのは、
地震から1週間経たないうちに、
現地に入って目にした人々の様子でした。
途方にくれて、
力を失くした感じ。
自分たちでは、何をすれば良いのかが見付けられない。
そんな感じだったのでしょうか。
具体的に整理できないまま、
寂しさを感じたものです。
そんな状態でも、
『 住まいがどういうものか 』 で、
心の負担はいくらか違うのではないかと思うのです。
建築を仕事にしているのだから、
『 地震に強い家 』 を造る責任があるのは当然ですが、
『 その後の数日間、その家の人達がどうするのか? 』
を考えます。
建築が負担できることは少ないのかも知れませんが、
『 地震の後 』 を意識した建物と、
何も考えずに建てられたものとは違うはず。
今日聞いた話では、
大地震がおきて、孤立する可能性がある集落の数が、
和歌山県全体で570もあるのだそうです。
救援が十分になるまでに、
自活できる環境を出来るだけ多くつくっておくことが大切なのだと思います。