ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

7/20日 鳳来寺山 馬の背コース その3:参詣道(県道441号線)を歩いて、一番奥まで行く

2013-07-24 06:29:34 | 草花
東日本で普通に”ユリ”といえばヤマユリを指しますね。
ところが東海地方以西では、”ユリ”といえばピンク色に咲くササユリをさすことが多いですね。

列島内で、大して気候が違わないのに、ササユリの咲く地方と、ヤマユリの咲く地方に分かれるのはどういうわけなのでしょうね。
小生的にはこの両者の分岐点はフォッサマグナあたりになるのかなと、漠然と思っています。

中部地方ではササユリが主体ですが、ヤマユリの咲く場所も点在しています。
つまり、両者の分布が入り混じった場所にあたるようです。
しかし、ササユリが圧倒的に優位であります。

そんな中で咲いてくるヤマユリには特別な思い入れがあるのでしょうか、この地方ではヤマユリのことを特別にホウライジユリ(鳳来寺百合)と呼んでいます。
恐らく鳳来寺山周辺で良く見かけたことによるのだと思います。
ところがヤマユリの美味しい根を狙い撃ちしてイノシシがこれを食べ荒らし、山の中ではこのホウライジユリを見ることができなくなってしまいました。

今山行中でも「山の中では」このホウライジユリをついに一度も見ることができませんでしたが、参詣道の道端ではこのユリの咲いた姿を見ることが出来て、幸いでした。
ヤマユリ(ホウライジユリ) ↓

初めに見た株です。



ヤマユリ(ホウライジユリ) ↓

近寄ります。



ヤマユリ(ホウライジユリ) ↓

一輪をアップで撮ります。



ヤマユリ(ホウライジユリ) ↓

こういう環境ですと流石にイノシシも近付いてこないようです。



二ノ門 ↓

ここは木戸跡となっていて、一種の関所があったところのようです。門前町はここから始まり、最盛期には旅籠が60軒並んでいたそうです。



旧鳳来寺高等学校 ↓

県立高等学校再編整備実施計画により、2009年に街なかの高校と学校統合し、生徒募集停止、2011年度末に閉校になった、かつての県立高等学校でした。
山間部の学校という趣が色濃く出ていますね。



ヨウラクラン ↓

弁天様境内のサクラの樹幹に沢山ついていました。



ハナゾノツクバネウツギ ↓

街中の汚染大気でなく、こういう場所で見るものは清新さが違います。



ムクゲ ↓

なんと言っても、季節の花ですね。よい姿がありました。



一ノ門 ↓

ここに大きな駐車場がありました。(有料)
場内管理の方と話をして、花の情報などを仕入れておきます。



アメリカフヨウ ↓

庭先で大輪の花を見ました。アメリカフヨウですね。



ノウゼンカズラ ↓

こういう山間の地にも外来の植物はどんどん入り込んできています。



ノカンゾウ ↓

花が一重咲きですのでノカンゾウを思いましたが、もしかすると外来のヘメロカリスの可能性もあります。



門前町の面影 ↓

このあたりは往時の面影が残ったところかもしれません。



一番奥の旅館 ↓

参詣道の一番奥に合掌造りの建物があります。これは旅館の建物の一部で、本場岐阜県の白川村から家屋を丸ごと移築したものだそうです。
薬膳料理などが楽しめるそうですが、鄙びた宿だと思いました。
このあたりが参詣道(県道)の終点で、ここから名高い鳳来寺の石段登りが始まります。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする