ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

7/20日 鳳来寺山 馬の背コース その7:(最終)利修仙人護摩所を経て下山

2013-07-28 07:18:27 | 草花
鳳来寺山のレポートは今回で終了します。
この日は暑い一日でしたので、水を沢山担ぎ上げ、2リットルほど飲んで山を下りました。
恐らく飲みすぎなのでしょうが、この辺の”水加減”が未だにわからないで居ます。

TV番組などを見ていると、喉が渇いてから水分補給するのでは遅すぎる、こまめに水分補給していくことが大切と聞いていますが、山歩きの中でそれを実行すると水分摂取の過多になるような気がします。
汗を沢山掻くと身体の塩分も出て行ってしまいますので、食塩も別途持参しています。
塩を舐め舐め、水飲んで、汗びっしょり掻いて疲れ切って歩く・・・・・・これはどこか変ですね。

ここに話の種として極端な例を出してみます。
もう50年以上昔のことですが、小生が山登りを始めた未だ子供の頃は、スポーツをやっている間は水分の補給はしないほうがよいとされていました。
ですから、甲子園を目指して頑張っていた高校球児達も炎天下での練習中に水分補給することはありませんでした。
山歩きでも同じ事で、歩き始めには大汗を掻きますが、その時点での水分補給はしないで、そのまま歩き続け、身体から出た塩分が乾いて、首の辺りでざらざらしだして来る頃に、調子が出て来るものと思っていました。

これはちょっと極端な例かもしれませんが、ほかのスポーツでも概ねこんなところだったかもしれません。
昨今はマラソンの給水の重要性が言われ、マラソン以外の場面でもスポーツドリンクなるものが普及していますが、スポーツと水分補給のタイミングとその分量については、未だ沢山検討の余地があるように思いました。

最後の部分のレポートをします。
斜面の崩落箇所 ↓

この場所を通るのを楽しみにしていました。
というのは、今年の3/16日にこのコースを一度歩いていましたが、そのときにここに来るのに急斜面を下降して、大変怖い思いをしていたのです。
「こんな危険な道である筈がない」・・・・きっと別の道があるに違いない・・・・とずっと思って居たからです。
その通りに別の逃げ道でここまで下りて来ることが出来、この崩落箇所をちょっと歩けば簡単にクリアー出来ました。



大岩の軒下を通過 ↓

大岩の庇のようになったその下を急いで通り抜けます。



ホソバシャクナゲ ↓

この尾根では、ある標高付近で、ところどころでホソバシャクナゲの木を見ました。



イワガラミ ↓

花が相当草臥れてしまっていますが、イワガラミも見ました。



ヤマウルシ ↓

ヤマウルシが未だ青い実ですが、もう既に持っています。
葉では、一部に秋の見事な紅葉の片鱗が見えています。



岩稜 ↓

鳳来寺山は岩山ですから、こういう岩尾根がところどころで顔を出します。



マルバアオダモ ↓

今年はマルバアオダモの白い美しい花の塊りを沢山の場所で見て来ました。
花は既に終わり、季節はその実を充実させています。



利修仙人の護摩所 ↓

岩の切り出し跡のように天井はありませんが、どちらかと言えば”岩窟”という表現が近いかもしれません。
(ちょっと長くなりますが、以下に鳳来寺山と利修仙人の由緒)
昔、鳳来寺山には大きな桐の木があり、その高さは、150メートルに達していた。そこでこの山を桐生山と呼んでいた。

今から1300年前に利修仙人がやってきて、この山を開いた。利修仙人は、 山城の国(京都府)に生まれ百済の国(朝鮮)に渡って学問や仏教を修め、徳高い修験者として、広く知られていた。
利修仙人は、仙術を使って鳳凰に乗り、空を自由に駆け巡ることもできた。さらに3匹の鬼を自在に使っていた。仙人は、この山にあった霊木、七本杉の一本を切って、薬師如来を始め、幾つかの尊い像を彫刻した。これを岩上に祭ったのが鳳来寺の始まりである。

丁度そのころ、都において、文武天皇が重い病気にかかられたので、草砥鹿公宣郷を使者として、奥三河の山中にいた、利修仙人をお召しになった。
そこで、仙人は鳳凰に乗って、都に上り、祈祷によって天皇のご病気を治した。天皇は大変喜ばれ、この桐生山に寺を建立して、鳳来寺と命名し、仙人の志に報いられた。今からおよそ、1260年も前の大宝三年のことであった。それは、かの有名な高野山や比叡山などに山岳寺が開かれた時よりも前のことである。この鳳来寺は、日本で最も古い山岳寺といえる。
(以上ネット上の記述を引用)



岩に刻字 ↓

利修仙人像の背後の岩に刻字してありました。
近付いて読んでみようとしますが、もうかなり不鮮明になっていて、岩の割れ目によって字が欠落していたりして写真では表せませんでした。
たしか「利修仙人護摩〇〇・・・・」とあったように記憶しています。




天然記念物境界 ↓

鳳来寺山が国指定の天然記念物である旨の表示杭がこの尾根上で何本か打たれています。
別の面には文部省とありました。



下山地点 ↓

利修仙人の護摩所から山道を下って20分くらいして、下山地点に下りて来ました。



罠 ↓

これはイノシシ用の罠でしょうね。



広い道に降りる ↓

登山道を終わり、車が通れるくらいに広い道に下り立ちました。



ヤブマオ ↓

草薮にはヤブマオ・・・・・もう普通の草模様となりました。



お墓に戻る ↓

歩き始めに見た墓地のところに戻りました。



総歩行数 ↓

疲れ果てて、ここに戻りましたが、歩行数はたった14,600歩でしかありません。
体力の消耗は実感では3万歩超えのような気がしています。
「真夏の山歩きはそれほど激しく体力を消耗する」ということなのでしょうね。

※これでブログネタの画像が払底しましたので、しばらくの間は更新が止まりますが、悪しからず願います。
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12 コメント

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水分補強 (かなこ)
2013-07-28 11:41:15
ぶちょうほうさん今日は。
卓球の指導者さんも学生の頃は水分補給禁止だったと仰っていました。
30年前PTAでの卓球練習も水分を持って行っていませんでしたね。
水分補給を言うようになったのは最近のことかもしれませんね。
塩分の問題も諸説あって体質など個人差がある気がします。

岩山だと言うことがよく解りました。

鳳来寺は比叡山屋高野山より歴史が古いのですね。
由来を読んでその歴史や由来をを知りました。

マルバアオダモの種はシマトネリコとそっくりでした。
日陰は涼しげな山道で ある気良い気がしましたが・・。

体調不良の中よく頑張られました。


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かなこ様へ (ぶちょうほう)
2013-07-28 16:37:23
かなこ様 こんにちは コメントをありがとうございます。
あのころのスポーツマンは、運動中の水分摂取はしてはいけないことのように弁えていましたね。
それが積極的に水分摂取を言われるようになったのは一体いつ頃からなのでしょうか。
きっとこの30年くらいの事では無いでしょうか。
小生は花の近接撮影をするようになって、立ちくらみが出るようになりました。
睡眠不足で山に入ると出やすくなるようですが、大汗を掻いた後に、塩分の補給をしないと出やすい傾向にあるようにも感じています。
そこで、別途食塩を持ち歩くようになっています。

この山は標高は低いですが、切りたった岩山で、侮り難いものがあります。
ですから、この山での冒険は慎むことにしています。

この山の仏教的な由来は、仙人が300歳を超えて入寂したり、鬼を従えていたり、鳳凰に乗って飛んでみたりと、眉唾物が多くありますが、相当古くからお寺さんが存在したことは確かなようです。

ここでもまた、マルバアオダモに出あいました。
石段の参詣道歩きは天然の日よけがあるので涼しく歩けると思います。

暫くブログ更新は出来ませんが、悪しからずお願いいたします。
返信する
岩山 ()
2013-07-28 19:22:32
岩が多いところは修験の場となる所が多いですがこの山もその様な山だったのでしょうね。
鳳来寺は日本でも最も古い山寺ということですから昔からこの山も信仰の山だったのでしょうね。

今回も正しく修験者のような山行でしたね。
でも何度も登ってヴァリエーションルートを楽しまれている山なのでそれなりの安心感はあるんでしょうね。
そしてその都度新しい発見もあるということですね。
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燦様へ (ぶちょうほう)
2013-07-28 21:42:57
燦様 こんにちは コメントをありがとうございます。
確かに岩山では、そこは修験の場となることが多いような気がしますね。
この山も原始的なそんな場だったような気がします。
利修仙人は修験道開祖の役小角とは血縁関係にあったということですが、真偽の程は定かではありません。

この山は中間部が大変険阻ですが、稜線に着いてしまえば、あとは東海自然歩道ですから、安心です。
時折、小冒険を交えていますが、そんな安全ルートをインプットしてありますので、その範囲内でのお遊びでしかありません。
今回は暑くて暑くてたまりませんでした。
しかし、新しい道を通ると、仰言る様に、それなりの発見があるものですね。
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こんにちは (多摩NTの住人)
2013-07-30 07:49:06
鳳来寺山の行軍はお疲れさまでした。
それにしても2リットルとはずいぶん補給されましたね。
私も中学生の頃の部活では、水を飲まずにずいぶん走らされました。今では考えられないですね。それにうさぎ跳びも必死になってやりましたが、あれも身体に良くないとのことで、今は見ませんね。巨人の星では定番でしたけどね。
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多摩NTの住人様へ (ぶちょうほう)
2013-07-30 09:15:57
多摩NTの住人様 こんにちは コメントをありがとうございます。
真夏の低山歩きはとても体力を消耗します。
ところが、これが標高2000mを超す山歩きでは、涼しいのでいつものように普通に歩けます。
気温のハンディとは人間の身体にとっては相当なもののようですね。
今回は水を沢山持って行き、飲みたい時に飲みたいだけ飲んでみました。
その結果、飲みすぎになってしまったようですが、このさじ加減は今のところ最大の関心事ですね。

うさぎ跳びは主にバレー部がやらされていましたね。
あれだけ激しい運動ですので、膝関節にダメージを与えるのでしょうか。
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了解しました (かなこ)
2013-07-30 11:18:30
ぶちょうほうさんこんにちは。
出来る時に無理なくですね。
再開をお待ちしています。
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かなこ様へ (ぶちょうほう)
2013-07-30 13:53:10
かなこ様 こんにちは コメントをありがとうございます。
そういうわけでちょっとの間止まりますが、よろしくお願いいたします。
小生の場合は山に出かけないとなかなか意気込みが出てこないものです。
それなのに、今夏の気候はどうも不順で、山に出かけたら落雷被害に遇いそうで、びくびくしてしまい、なかなか思い切って出かけられません。
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お疲れさま (山ちゃん)
2013-08-06 20:35:49
ぶちょうほうさん、今晩は!
14,657歩⇒1 4567の方がゴロがいいですね。
この暑い中、低山と云えども頑張りましたね。
ウチョウランがありそうですが、来年のお預けになってしまいましたね。
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山ちゃん様へ (ぶちょうほう)
2013-08-06 23:30:46
山ちゃん様 こんにちは コメントをありがとうございます。
順列のちょっとした変形でしたが、ちょっと工夫すれば数字でも遊べますね。
14916にしておけば1*1、2*2、3*3、4*4の並びとなったところでした。
14649なら語呂合わせで「一つよろしく」となりましたね。
この時は汗を大いに掻き、とても疲れました。
ウチョウランを見つけ出せずに残念でしたが、時季が少し遅かったかもしれません。

今年の夏は、恒例の木曽御嶽での合流登山はこの体力ではとても無理だったようです。
昨日、南信の山を歩きましたが、体力の低下を痛感しています。
この秋に山歩きをご一緒できるまでに体力を回復できると良いのですが・・・・。
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