ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

鳳来寺山 山行 その4:高座石・巫女石、天狗岩などを経て旧山頂、現山頂(瑠璃岩)に至る。 

2022-03-10 04:19:35 | 草花
ここで今歩いている山(=鳳来寺山)について少しだけ記述しておきます。
鳳来寺山の標高は695メートルとされますが、これは厳密には鳳来寺山の山頂標識から北に位置する瑠璃山と呼ばれる岩峰の標高であります。
山中で、表参道の石段のわきには、日本一高いとされていた樹齢800年以上、樹高約60メートルの「傘杉」(かさすぎ)があります。(別記事で掲載)
1931年(昭和6年)に国の名勝及び天然記念物に指定され、2007年(平成19年)には日本の地質百選に選定されています。
地学的には山体の底部は砂岩、泥岩の海成層(=海洋底に堆積物が堆積することによって形成された地層のこと)で、火山によってできた地層の一部であって火山ではないのだそうです。
1400万年前ごろ、今の奥三河で箱根や富士山級の火山活動があり、その後延々と侵食され続けて残っているのが、鳳来寺山を含む、棚山、宇連山、明神山、岩古谷の山々であります。
そのため鳳来寺山は変化に富んだ岩山となり、のちに、桐・杉の大木が生い茂り瑞鳥鳳凰・仏法僧の啼くところで勝岳山、桐生山、霧生山、煙巌山ともいわれましたが、現在は鳳来寺山と呼ばれています。(鳳凰は空想上の鳥、現在は仏法僧が寄り付かない。)
(鳳来寺の名前の由来は別記事で出てくることですが、都の天皇の病気を治すために利修仙人が鳳凰に乗ってやって来たことに拠っています。)

山行のレポート記事に入ります。
高座石と巫女石 ↓

山の神様の要請により利修仙人が五戒を説くときに天下って来た巫女がこれを謹聴したそうです。その謂れの場所がここになります。



天然記念物の石標 ↓

名勝天然紀念物指定境界とあります。 「記」念ではなくて「紀」念と言う字が使われています。



富幕山 ↓

南に愛知・静岡県境の富幕山が見えます。

観音山 ↓

観音山は南東の方角で静岡県内の山です。



南アルプスは見えなかった。 ↓

南アルプス展望台と言う文字に惹かれて岩上に行きましたが、春霞のために視界は閉ざされていました。


吉祥山 ↓

そこからは豊橋平野の北端に立つ吉祥山が霞みながらも見えていました。



天狗岩 ↓

岩上に立つ野趣ある東屋も朽ち果てて立ち入り禁止措置が執られていますが、そのよって立つ天狗岩の上からの眺めは胸のすくものがあります。

門谷の門前町 ↓

鳳来寺参道をなす門谷の集落が見下ろせます。



ヒカゲツツジ ↓

黄葉しているヒカゲツツジがありました。



今まで鳳来寺山「山頂」とされていた場所 ↓

ここが一般的に鳳来寺山の「山頂」とされています。 もう少し先に最高地点である本当の意味の山頂がありますのでそちらに向かいます。



最高地点手前(直近)の梯子段 ↓

さすがに国策の東海自然歩道だけのことはあります。こんなに立派な木段がつけられています。



最高地点の瑠璃岩(鳳来寺山山頂) ↓

この岩の上によじ登ってあたりの景色を眺めます。(登り・下りに狭くて、不便、岩上も狭くて自由に動き回れない)そんなことから是非にとは、登ることを勧めることはしません。 もう少し先の岩稜上に同じような見晴らしを得られる場所があります。

三ツ瀬明神山 ↓


宇連山 ↓


宇連山と三ツ瀬明神山 ↓

この二つの山が並んで見えますが、実際には一つの山を下りきってからもう一つに登るということになります。

天気の良い時でしたら瑠璃岩の上から富士山がちょこっと見えるはずで、今回はそれをアテにしてきましたが、残念ながら春霞に視界を閉ざされてしまいました。
コメント (8)
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