渾沌滅七竅

生命ある無秩序を愛する渾沌。

沖縄旅行記

2015年10月01日 | 日記
                        


昨晩、沖縄旅行から戻りました。

台風21号が勢力を増しながら、与那国島を直撃したものゝ那覇空港には、思いの外揺れずに定刻着陸。

とは言え、その影響を受け、予定の組み換えに大童で、初日は、スタートで出遅れた為、路線バスを使い、近間の斎場御嶽~首里城~旧海軍司令壕を廻った。
首里城は、小高い丘の上にあり、周辺の再建城壁等と合わせ見ると、なかなか立派な威容を誇る遺跡で、観光写真等で本殿を見るのとは大違い。
13世紀から16世紀にかけ、琉球王国が、東~東南アジアを中心に交易を盛んに行なっていて、グローバルで豊かな国を築いていた様子が紹介されており、大変に興味深かった。
琉球言語?に大和言葉と言うか、所謂標準語漢字を当てて表記されるのか、なかなか読めない地名等の固有名詞が多いので、いずれ機会があれば調べてみたい。
漢字読みしても、俄かに通じないケースが多々あった。

2日目、9:15那覇バスターミナル発の路線バスに揺られ、約2時間かけ辺野古へ向かった。
幹線道路が、米軍基地の間を縫うように走っている様は、本当に基地の多いことを実感させられた。
本島中部から北部へ抜けると、サトウキビ畑が連なり、ざわわざわわ、と聴こえ、エメラルドグリーンの海と輝く太陽のもと、昔、海外勤務でよく訪れた中南米諸国の風景に彷彿としていた。
本州の大都会から遠く離れた、自然豊かなこの地に米軍基地、飛行場を普天間から恒久移設するのですよね。
米軍・キャンプシュワブ正門前で抗議活動をする約150名程の県民や全国から激励に訪れる支援者達にお話を伺い、思わず、「Amazing Grace」を10ホールズで演奏プレゼントしてしまいました。
約2時間弱とどまった後、再び路線バスで引き換えし普天間基地を遠望出来る、沖縄戦激戦地の一つ、嘉数バス停へ。
徒歩で7・8分の嘉数高台公園展望台へ。
マスコミ連中が大勢居り、遠くの見覚えのある基地風景に、何ともいじましい、卑屈な気分にさせられたものです。
東京からの修学旅行生も大勢来ていたが、どんな印象を持ち帰ったやら。

3日目、8:30発、ひめゆりの塔、平和祈念公園、それから、外国人向け用に、アウトレット・ショッピングモールを廻る小型定期観光バスに乗った。
11名の香港からの団体客と私を含め3名の日本人の計14名のツアー。
「百聞は一見に如かず」で、ひめゆりの塔、記念館、そして、大規模な平和祈念公園、共に涙なしでは廻れない圧倒的な施設だった。
ガイド嬢は、英語、中国語、ハングルの簡単なプラカードを、バスの中で示しながら紹介、但し、徒歩での案内時には、日本語のみでしたので、私は、俄か通訳を買って出てお手伝い。
もともと人材不足に加え、外国語会話教育には、とても手が回っていませんね。
大いに喜ばれ、行く先々で、ガイド嬢、運転手を含め、全員で記念撮影。
最後、お別れ時には、香港からの旅行客に大変馴染みの曲「北国の春」を吹いた。
序に、アンコールにもう1曲。
バスの中は、大盛り上がり。
日本人は、単一民族と言われるが、琉球人やアイヌ人を含め、国際人としてのDNAを持ち合わせた多民族国家ではないかとフッと感じたものだ。
それは、それは、思いがけずに楽しく、忘れ難い「道連れ旅」だった。

ホテルに預けた手荷物を受け取り、非日常から日常へ気持ちを切り替えるかの如く着替えて、晩の便を目指し空港へ。


コメント
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