父が亡くなって、もう17年にもなる。
今以って、処分の出来ない遺品の一つが、『軍隊手帳』だ。
「昭和14年1月10日、現役兵トシテ歩兵第29連隊留守隊第2機関銃中隊ニ入営」で始まる。 21歳の時である。
「新潟港カラ中国大陸ニ渡リ、南方作戦ノ為、揚子江カラ泰国盤谷上陸。泰緬国境ニ進ミ、ビルマ作戦ニ参加」とある。
「公病マラリアデ二ヶ月間入転院」とも記録あり。
在郷軍人として、現兵役としての兵役を終え、「昭和18年3月12日満期除隊」で終わっている。
なりふり構わぬ、戦況厳しくなる前の最前線の様子が窺えるが、何があっても、どんなことがあっても、「戦争は、絶対にダメだ」
国家、政府という得体の知れない存在ではなく、国境を越え、民族・種族を超え、「今を生きる、ひとり一人の人間」として、どうあったら良いのかを忘れない様にしたい。
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