第38回読売書法展、東京展の第一会場と第二会場をハシゴ。
各々の会期がやゝ異なる為に、土・日を避け、双方の重なる26日(金)に上野会場と乃木坂会場を、急ぎ足で回り、日本の伝統美の最高峰のひと峰を堪能してきた。 上野公園では、ビア・フェスタなるビールやワインお楽しみ会で沈没しかけたが、後ろ髪を引かれる思いを振り切った。 我が大先生と先生の書、並びに、私の好きな杭迫先生の書を始め、大家の書、約20点余を時間の許す限り近くから、遠くから眺め、筆運びに思いを馳せた。 午前中に自宅を出て、17:00の帰宅と1日がかりだった。
「漢字」と「かな文字」の混ざった現代人にも読みこなせる「調和体」もさることながら、矢張り1,000年以上に亘る歴史の「かな文字」に日本独自の美をみる。 流れるが如き『連綿の美しさ』や点(文字)、線(行)、面(空間やバランス)の美は、日本の伝統美とも言えよう。 「漢字」は中国の古典をみる思いで堅い上、残念ながら読み下せず、どうしても知りたくなる意味も分からず、興味も半減してしまう。 出来れば、読み下せ、意味が理解出来る作品が好ましいこと言う迄もないだろう。 「かな文字」の和歌に秘められた恋心は、日本人の感性を磨き、形作って来た。 ただ、最近は、そんなこと意に介さず、お構いなしの土足でズカズカの時代。 書く側からいうと、意味が通じるというのは二の次、三の次位の位置付けでしかない様だが、意味が判れば、書き方も自ずから変わると理解。
敢えて、こじつければ、「かな文字」書の美『連綿や点・線・面の美』は、ブルースハープを吹くことゝ相通じるところがある。
久し振りの都心、約18,000歩にはチョット疲れた。 20:00過ぎには早々と就寝。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます