約30年一世代前、中南米駐在時に、事務所に携帯電話を導入した。
当時、日本では固定電話が普及しており、回線の信頼性も篤かったがゆえに、携帯電話の普及が進まなかった。
海外赴任してみると、中南米の発展途上国ですら、固定電話よりも携帯電話が良く使われていた為、奇異に感じつつも使ってみた。
無論、大いに重宝したことは言うまでもない。
従来の電話線による電話の為の社会インフラ整備が遅々として進まなかった途上国では、一足飛びに、携帯電話の普及に弾みがついたものだった。
政府は、消費税の10%への引き上げに合わせて、キャッシュレス決済の普及に弾みをつけたいと躍起になっている。
「日本の現金」の真贋の信頼性の高さが、逆に足枷になって普及が遅れているとの話を聞かされると、中南米で経験した「携帯電話」の一件が思い起こされる。
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