渾沌滅七竅

生命ある無秩序を愛する渾沌。

高齢期の最適趣味

2022年12月09日 | 日記

一昨日の趣味の複音ハーモニカグループの定期演奏会での感想。

80歳を超えるメンバーの平均年齢等を考えると、改めて、ハーモニカの良さに得心が行く。

「安い、早い、旨い」じゃないが、一本3・4,000円余りで買え、手頃なお値段。  小さくて持ち運び、携帯に好都合。   比較的、簡単に音が出せ、簡単に吹ける。   無論、同好者との合奏を通じ、楽しみを分かち合える。    譜面を見ても良し、暗譜は更に良し、で前頭葉の衰えを抑えられる様に思える。

職業人として第一線を離れ、さぁ、何か新たに始めたいと考えた時、趣味としてのハーモニカは、その最右翼にある楽器だろうし、まして小さい頃に手にした思い出があれば、それは貴重じゃなかろうか。

私の場合、海外知人・友人を訪問した際、酒ばかり飲んでいても仕様がないし、何か芸がないかと考えた際、ピアノじゃない、フルートか?、ギターか?  海外へ持ち運び?  先方に、常にあるとも限らない。  いや、そうじゃないとあれこれ考えた末、ハーモニカに目が留まり、複音じゃない、ブルースハープなんて、いいじゃないかと手にしたもの。   あれから、もう10年以上の付き合いで、まだまだ、「旅の途中」だ。   臨終の床まで持って行き、死の間際に一曲吹いて「この世に、さらば」としたいね。

長い目で見た時、まさに、いいことずくめと思われる。

知り合いの団体やグループの話を伺うに、メンバーの高齢化が進み、若いメンバーが増えず、活動の後継者がいない悩みを訴える。   スズキ楽器のTさんに伺うと、「年齢層の塊」で活動しているので、若い連中のハーモニカ活動も、なかなか活発で、その売行きも悪くはないらしい。   高齢者のグループに若い初心者が飛び込んでくること、或いは、その逆は、極めて少ない、と。   違う楽器やボランティア活動とのコラボの場合の方が、ハーモニカを手にする方が多く見えるらしいが、矢張り、似た様な年齢・世代の方々らしい。

音楽教育として、初等教育で鍵盤ハーモニカを取り入れている様だが、長い人生の中で音楽を考えた時、上記、理由でハーモニカが最適楽器に思えるが、どうだろうか。   高齢期に、鍵盤ハーモニカですか?    いや、そうじゃなくて、矢張り、ハーモニカだろう。

 

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