渾沌滅七竅

生命ある無秩序を愛する渾沌。

小中学校教員の『過労死』残業

2017年05月21日 | 日記
ゆとり教育の揺り戻しや部活指導とかで、教員の残業が急増し、過労死に繋がる深刻な問題。

過労死、或いは、過労死する程の過酷な残業問題は、何も電通だけの話ではなく、日本企業・組織に蔓延する長年の弊害。
昨日今日始まった問題ではない。
女性活躍社会への展望なども盛んに喧伝されますが、小中学校教育現場での女性教師比率が高いので、気掛かりでもあります。

小中学校の教育問題を語る時、当事者としての学校、家庭に加え、地域が引き合いに出される。
地域住民は、れっきとした子育てキャリアであり、教育キャリアでもある筈ですが、実際に小中学校の教育現場に関わって教師をサポートしているケースは、極めて限定的です。
何らかの資格なりがないと、地域の学校教育現場には入れないのが実態です。
せいぜい、校庭の草取りや芝生刈がいいところです。

また、教師も、矢鱈に地域の子育てキャリアが、学校教育現場に入って、口出しすることを嫌い、良しとしません。
更に、教育界というある種非近代的な世界を創っている面があり、改革が進まない。

地域のキャリアが、学校教育現場を、サポート出来る場面は、少なくありませんが、あまりに交流が限定的過ぎますね。

また、週日の夜間9:00過ぎや土日の休日にも、川崎市本庁の担当者や管理者がメールを送ってくることは、再三あります。
「お疲れ様です。身体を壊さない様に!」等と労いの言葉を掛けますが、残業を減らす取組みを願っています。

民間企業、学校、役所、どこを見回しても、過労死手前の残業をしまくっている現状が目に余りますが、日本国民全体の課題として、Work, Life Balance 問題に真剣に、抜本的に取り組むべきでしょうね。
政治家が、そう言えば、そうなりますが、そう言いません。
月一回のプレミアム・フライデーなんかじゃない筈です。

真面目に取り組んで来なかった政治課題の一つですが、政治家にとっては、他人事で、きっと陰で笑っている筈です。


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『タテ社会の人間関係』・中根千枝著

2017年05月21日 | 日記
読み返すこの手の社会科学の書籍は、珍しいです。
趣味のテン・ホールズ・ハーモニカの教則本や「上達の法則」は、座右に置いて、思い出しては、時々、パラパラ読みをしますが。

あまりにも理不尽なことが多いとストレスを感じる昨今ゆえに、改めて、読み返してみました。

講談社・現代新書としては、No.1の売れ行きで、1967年発行から数えて50年128刷、累計1,170,000部とか。
実績が示す通り、矢張り、決して色褪せません。

現今の日本社会・国内組織の在り様、長年燻ぶり続け、間欠泉の如く噴き出す課題の根っ子をえぐり出す名著です。
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