ポルトガル語で「居住地」を意味する「Colonia」。
南国の村で、音楽を楽しむ「南国ドロップス」…
そんなイメージのセカンドアルバムが来週末、
いよいよ店頭に!
南国ドロップス「Colonia」
今回はアルバム制作にあたり、
背景を綿密に描いた。
ジャケットのジオラマも
その物語をベースに1ヵ月かけて制作(>_<)。
どれもこれも、力が入っている。
以下はそのくだり。
■Colonia物語■
第一話
森にデブは、一人暮らしている。
森の側には川が流れ、板状の根を大きく張ったパンヤの木と
巨大な岩がデブの住む小屋を守るようにそびえている。パンヤ
の木と岩の間はちょっとした広場になっていて、いつも心地よい
風が流れていた。デブは森の果物を採り、川ではウナギを捕って
気儘に暮らしている。
ウナギは食べれば脂がのっていて美味しく、その脂は料理や明り
にも使えた。皮はなめして靴や革袋などいろいろな物に加工できた。
結構な大きさがあるので、一度捕ればしばらく食料には困らなかったが、
なぜかビリビリして痛いので、捕まえるのには一苦労だった。
体に絡みつかれるとビリビリで気絶してしまうこともあった。
ある日デブは森で芯が腐って無くなっている木を拾ったので、
ウナギの皮を張ってコンガを作ってみた。叩いてみるとポコポコと
心躍る音がした。新しい遊びを発見したデブは上機嫌だった。
三日に一度、川に仕掛けたウナギの罠を確認しに行くのがデブの仕事だ。
葦を編んだカゴにエサを入れて川に沈めておくだけの簡単な罠だ。
この日は一匹もかかっていなかった。
空の罠をまた川に沈め直して、特にすることもないので川辺に座って
コンガを叩きながらボンヤリしていたところ、漁師が舟で釣りをしていた。
漁師は釣り針と糸だけを使って巧みに大物を釣り上げている。
どうやら魚が針にかかった瞬間に糸をはじいて振動させ、魚を気絶させているようだ。
釣り上げられた魚は一様にグッタリしている。
次から次に魚を釣り上げる様子は実に見事だった。
デブは感嘆の呻きを漏らしながらつぶやいた。
「うぅー、すごいー。俺もあんなに上手に取れるんだったらこんな苦労してないのになぁ」
しかしウナギを釣り上げた漁師は不機嫌そうにウナギを針から外し川に逃がしそうとした。
「ああっ、もったいない!何してんの!リョウシさーん!ウナギー!」
「ああーん?」
「ウーナーギー、逃がさないでー!」
「何?」
「ウナギーくーだーさーい!」
「はあ?」怪訝そうに漁師は岸に舟を寄せ、デブにウナギを差し出した。
「アリガトゴザイマース!」
「スポーン!」とデブは嬉しさのあまりコンガを鳴らした。
「あのさ、こんなウナギもらってどうするの?」
「え?どうするのって、食べるよ」
「お前これ食うの?脂が多すぎて食えたもんじゃないでしょ」
「え?ペロリだよ。俺毎日食べるよ」
「うぇー、主食かよ。だからお前デブなんだよ」
「子供の頃はあんまりウナギ食わなかったけど、その頃から太ってたよ!」
「ふーん。最近メタボリックとかが流行ってるらしいから気を付けたほうがいいよ。じゃあな。」
漁師が去っていくのをデブはしばらく見送っていた。
「リョウシさん、メタル何とかでウナギ食べれないんだな。
病気かな?かわいそうに………まあ運良くウナギも手に入ったし、
今日もパーっとやるか!よいしょっ!」と担いだ瞬間気絶していたウナギ
が目を覚まし首に絡みついた。
第二話以降は、
南国ドロップスHPで。