#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

「No Fear!」ホテル・ルワンダの恐怖

2006-05-18 | BOOKS&MOVIES
待望の沖縄での公開に、すぐさま足を運んで来た。

すざまじい映画であった。一言で語ることのできない衝撃。
始まりから終わりまで、「恐れ」を拭うことなどできなかった。

これが1994年の4月に起こった現実なのか?

同じ言語を話し、同じ生活を共にしていたフツ族とツチ族が、
ある日を境に、殺し殺される「報復」の血の海と同化してしまう。
人口750万人のルワンダで、そのうちの11%、85万人ほどのツチ族が、
「報復」の4週間で10万人単位の大量殺害を受ける。1日1万人の大虐殺である。

…これはもう、ホロコーストである。民族浄化である。

パスポートに記された「HUTU」「TUTSI」。
そこに大きな違いはない。顔かたちや肌色が少し異なる程度だ。
オキナワの地に例えるのは適当ではないが、
「うちなーんちゅ」「ないちゃー」ぐらいの違いだろう。

      沖縄人と県外人。

そのような差異だけで、隣人を死に陥れる恐怖。
この恐怖は、ちょっと想像するのがむずかしい。
歴史から学ぶことはできるが、実感はできない。

しかし、1994年のルワンダでは、実際に起こっていたのだ。
ひとりのホテルマンが、果敢にその不条理と戦ったのだ。
最後まで職務を遂行することで、なんとか平衡を保ち、
冷静な判断と臨機応変さで、コトの対処に当たる。
…その葛藤は、相当なものだったと思う。



「No Fear」ルワンダの子供たちの言葉である。



恐れのない世界…それこそが、開かれた未来だ。

ひとりひとりがこの現状を真摯に受け止め、
自分の立場に立ち返って考えれば、
もっともっとこの地球は「One Life」へとつながるだろう。

      是非とも観てほしい。

      「ホテル・ルワンダ」公式サイト

      
民族紛争の絶えないルワンダ

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1 Comments

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真実の強烈なメッセージ (mina)
2006-05-30 03:05:41
私も見てきました・・・

打ちのめされました。

(詳細はブログhttp://uruma.ap.teacup.com/waraba/149.htmlに書きました)



本当にこんな事が現代にあるとは・・・

裏に大きな黒幕があるのは、アフリカどこでも同じようです…



平和の大切さ、身にしみました。
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