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沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【Apr_20】ハブヒロシ監督『音の映画』

2024-04-21 | BOOKS&MOVIES
こんにちわ〜!
【100歳ピアノ誕生プロジェクト】メンバーのbozzoです。
本プロジェクト終了まで1ヶ月を切りました。
4月1日スタートから21日。
中だるみしないよう、引き締めて行きたく思います。

本日は豊岡劇場で24日まで公開中の【音の映画 Our Sounds
ハブヒロシ監督に『100歳ピアノ』を弾いてもらいました。

【音の映画】は映像のない映画です。

岡山県高梁市の日本語教室に集まった外国人技能実習生と先生が、
コロナ禍の心細い時間の中で、
音楽を通して心を通わせ、共鳴してゆくドキュメンタリーです。

映画なのに映像がない?

誰もが面食らう設定ですが、
映画館という暗闇だからこそ、
音に集中することで花開く「画」があります。

それは旅のようなものです。

過去に刻まれた記憶が開かれていくような感覚。

自身の過去を旅するような、
音のマッサージで解き放つような、
幸せな時間が、ボクはこの映画によって生まれました。

ハブヒロシ監督は、
同じ岡山県高梁市有漢の『長蔵音頭』も復活させています。

『長蔵音頭』は江戸時代、
「天明の大飢饉」で村存亡の危機を命懸けで救った
庄屋、綱島長蔵を讃えた唄です。

有漢の盆踊りとして親しまれていたものの、
伝承が途絶え20年ものあいだ忘れられていました。

芸能の大切さを知る監督は、どうにかして
有漢の盆踊りを復活させたい…と尽力し、
人々の記憶をつなぎ合わせ、2019年に復活させました。

このふたつの作品から伝わってくることが、
『100歳ピアノ』の存在にも当てはまると、
bozzoは深く感銘しました。

どちらも【音楽】による『コミュニティの再生』です。

『長蔵音頭』は、芸能が途絶え、心のつながりを喪った地域。
『音の映画』は、コロナ禍で母国と途絶した外国人の、閉じられた心の扉。
それぞれを【音楽】の処方箋が開いていくプロセスになってます。

『100歳ピアノ』も竹野にとっての、
町民のつながりを生む処方箋であると、
ボクは信じて止みません。

北前船の栄華が、文化を育み、ドイツからピアノを運び、
人々の止揚を醸成し、地域の結束を高めたことは間違いありません。

かつての“竹野の矜持”を、
『100歳ピアノ』から再生することで、
人口減少で離れつつある町民の心をひとつに。

そんな思いが谺する週末の映画体験でした。
水曜日までなので、お時間ある方は是非。
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