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沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【Jun_23】われわれがこの世の中にあるという事実は、われわれ自身にとっては、実は一つの負い目に他ならない

2020-06-23 | OKINAWA
「不条理劇」の基底となっているのは、この未済性の完結です。
物語や会話が未済のまま放置されている。
人間関係が未済のまま行き場を失っている状態。
未済のままだから、観る側の思考や感情もそこに留まり、
次の一歩を踏み出せない状態になる。

(『時間と自己』より木村敏)

「われわれがこの世の中にあるという事実は、われわれ自身にとっては、実は一つの負い目に他ならない」
と精神医学者の木村敏は説く。
人間は常に取り消しようのない事実としてこの世に生きており、
しかもこの存在の「成就」には遅れをとっている。
常に本来の自分に成り切ろうとして、果たせないでいる状態なのだ…と。

「われわれは未済だからこそ、われわれにとって選択と決断が保証され、
われわれにとって将来が可能になる。
将来という時間性は、われわれの存在の未済性が
前進の可能性を保証する限りにおいてのみ可能」なのだ。

未済ゆえの可能性の中で、我々は希望を持って生きる事が出来る。

本日は『慰霊の日』。

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