7月3日から3日間、約28年ぶりに入院生活を経験した。
たとえ3日間でも、その経験はいろいろなことを考えさせてくれた。
ボクの場合、整形外科なので、
「その経験」などと暢気なことを言ってられるが、
同じような年齢で、突然致命的な病気に罹ってしまい、
運命と闘っている懸命な方もたくさんいる。
だから、あくまで私的な経験として
今回の入院生活を振り返ってみたい。
7月3日、病院からの連絡を受け、入院の準備をして病棟に入る。
洗面道具、着替え、有意義な入院を送るための書物や音楽など。
南棟3階の306号室に通される。6人の大部屋だ。
入室時は、イヤフォンでテレビを見ているオジイしか居なかった。
窓側を指定され、少し安堵。息詰まる病室で、窓を占有できるのはありがたい。
さっそく麻酔科の先生に、明日の手術の話を伺う。
別棟の手術室脇が麻酔科の説明室だ。
重厚な扉と静寂に、気持ちが騒ぐ。
この扉の向こうでは、今も手術が行われている。
麻酔科のS先生は、懇切丁寧にその手順を教えてくれる。
「静脈より麻酔の液を注入し、同時に吸入で意識を失わせます。」
「呼吸を確保すべく、チューブを喉元まで挿入します。」
「…ということは、呼吸も止まるんですね。」
「はい。呼吸も麻酔で止めます。」
「心臓は動いてますか?」
「もちろん、心臓は動いています。」
呼吸が止まる…とは、どういうことだろうか。
少しドギマギする。
たとえ3日間でも、その経験はいろいろなことを考えさせてくれた。
ボクの場合、整形外科なので、
「その経験」などと暢気なことを言ってられるが、
同じような年齢で、突然致命的な病気に罹ってしまい、
運命と闘っている懸命な方もたくさんいる。
だから、あくまで私的な経験として
今回の入院生活を振り返ってみたい。
7月3日、病院からの連絡を受け、入院の準備をして病棟に入る。
洗面道具、着替え、有意義な入院を送るための書物や音楽など。
南棟3階の306号室に通される。6人の大部屋だ。
入室時は、イヤフォンでテレビを見ているオジイしか居なかった。
窓側を指定され、少し安堵。息詰まる病室で、窓を占有できるのはありがたい。
さっそく麻酔科の先生に、明日の手術の話を伺う。
別棟の手術室脇が麻酔科の説明室だ。
重厚な扉と静寂に、気持ちが騒ぐ。
この扉の向こうでは、今も手術が行われている。
麻酔科のS先生は、懇切丁寧にその手順を教えてくれる。
「静脈より麻酔の液を注入し、同時に吸入で意識を失わせます。」
「呼吸を確保すべく、チューブを喉元まで挿入します。」
「…ということは、呼吸も止まるんですね。」
「はい。呼吸も麻酔で止めます。」
「心臓は動いてますか?」
「もちろん、心臓は動いています。」
呼吸が止まる…とは、どういうことだろうか。
少しドギマギする。