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#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【jul_24】西山友貴@上野公園

2012-07-30 | DANCE
【on_Flickr】0724_yu_ki

04/30のネクストリーム21のコンテストで
その後ろ髪を引かれるような
ただならぬ空気を醸し出していたダンサー、西山友貴さん。

筑波大のいだくろの先輩ということもあって、
今回上野を舞台にフォトセッションをお願いしてみた。

朝から地下鉄でその筋肉を誉められた(!)という心理的な居心地の悪さと、
夏の陽射しが降り注ぐ湿気むんむんの炎天下という環境的な居心地の悪さの中で、
果敢にカラダを動かしてくれた友貴さん。

草むらや森に生息するモスキートに
両足を無惨に噛まれながらも、悲壮感ただよう演舞。

…彼女には廃墟が似合う。

なんというか、堆積した時間を葬送するような
その過去に遡るような霊魂をはべらせた舞。

能楽師とのデュオが実現するなら、さぞかし面白いものになるだろう…と、
妙な確信を得た今回のフォトセッション。

ダンサーひとりひとり、こうも醸すものが違う…とは。
あらためて身体表現とは何か_を考えさせられた。

友貴さんの持つファントムは、ただならぬものが_ある。




【jul_22】胎内打ち上げ

2012-07-30 | ACT!
イギリスのInternational Student Drama Festivalに参加してきた
演劇ユニット「僕たち私たち」のメンバーと英国帰りの打ち上げに参加。

COMPANY COMMENDATIONS AND AWARDS
DIRECTORS AWARDS AND COMMENDATIONS

2つのAWARDもしっかり獲得して、
実に充実したイギリス体験だったようで、
打ち上げのあいだ、笑顔が絶えなかった。

俳優が主体となって動くこのユニット、
実は日本ではあまり多くはないようで、
今回のイギリス滞在での一番の収穫は、
俳優がしっかり自立して存在している…と実感できた点。

日本の場合は、どうしても演出家や監督が中心に存在していて、
その色に染まるべく俳優たちは周囲に寄り添うようなスタンスなのだけど、
むしろ俳優が中心となって演目をチョイスし、演出家を雇う…というスタンスが、
今後の日本にも定着していけば、もっともっと演技にも幅が出るだろうし、
演劇や映画も面白いものになるのではないか…と、熱く語っていた。

たしかに、駅構内でのアナウンスを例に挙げるまでもなく、
ニッポンはどこまでも思考停止が主流だ。

「白線の内側でお待ちください」
「領収書が必要な方は、ボタンを押してください」
「3番線に急行笹塚行きが参ります」

一挙手一投足、なにをするにも前提にアナウンスが入る。

「こちらは専修大学方面改札行きエスカレータです」

目の不自由な方へのアプローチではあるけれど、
エスカレータの行き先にまで、アナウンス。

イギリスでは交通機関ではぐれるようなアクシデントも遭ったようだけど、
それって、常に個々が思考する余白を、都市が与えている状況だということ。

いちいちアナウンスするまでもなく、しっかり自分の足で、確かめなさい…と
市民に対する都市構造、社会構造のスタンスが違うのだ。

これは政治についても言えることで、
常に思考を巡らせるスタンスであれば、
ニッポンのように国民を誤魔化そう、だまそう、白を切ろう…と
小賢しい術を多用する政治家も存在できないはず。

いろんな意味で、まだまだ未成熟な国なんだ、ニッポン。



【jul_22】紅型展

2012-07-30 | ART
日曜日までとなった「紅型展」に滑り込みで鑑賞。

あらためて「紅型」の奥の深さ…というか、
気の遠くなるような工程を追体験して、
琉球王国の文化水準の高さに、脱帽。

時間の流れが、久遠。

あの空と海だからこそ、
ゆったりとした贅沢な時間にひたれるのだろうか。

ニッポンはどこに向かっているのだろう。







【jul_21】メテオール

2012-07-30 | MUSIC
えぐささんの対バンは宇宙民謡「メテオール」。

 東京下町路地裏から宇宙へ!新世代見世物小屋。ジャパニック・エレクトロ-宇宙民謡。
 CG映像と音楽が渦巻き乱れて同期するハイパーギターにストロングボイス!
 メンバー:カズウ(歌、三線、ギター風味)、ヒロック(ギター、マンドリン、合唱)

メテオール「スープトニク」

これは古謡と真逆で、とてつもないパワー。
しかもめちゃくちゃ歌がいい。特に新曲はすばらしかった。

民謡をこういうアレンジで聴かせてしまう、その振り幅に感服。





【jul_21】えぐさゆうこ

2012-07-30 | MUSIC
【on_Flickr】0721_egusa_duo

えぐさゆうこさんのLIVEを観た。

屋久島に古くから伝わる古謡を発掘(文字通り発掘するような作業)して、
その土地にあって忘れられつつある_島人の暮らし・営み・想い・祈りを
定着させようと、地道に活動をつづけていらっしゃる。

その古謡も、決して古臭いものではなく、
今回のライブのようにピアノとパーカッションのアレンジで
見事な躍動感とパッションを込め、謡そのものに息を吹き込んでいた。

誠に心奮える体験だった。

特にユタ(霊媒師)のことを謡った楽曲は、
地面を揺り動かすような土着的なグルーヴ感に溢れ、
ピアノの蹴立てるようなフレーズと、追い込むようなパーカッションの連打で、
聴いてるこちら側が憑依しそうな、そんな言いしれぬパワーにのけぞりっぱなし。

扱いを間違えると怪我をしそうな、
その謡の持つ地力に驚嘆した次第。

このような「ナマモノ」こそが
日本人の文化・生活を支えてきたのであり、
いまここに立ち返らずして、どうするのか…と

非常に激しい感慨をおぼえた。