goo blog サービス終了のお知らせ 

#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【apr_15】脱原発・山本太郎

2012-04-15 | BOOKS&MOVIES
「栴檀は双葉より芳し」
才知のすぐれた人は、幼少の頃から、すでに並外れた素質を表す…の意。

メロリンQ時代から政治に物申していた
山本太郎の自伝「ひとり舞台」を一気に読んだ。

芸能界デビューから役者への転向、
深作欣二監督と井筒和幸監督との出会い、
母の教育方針のこと、フィリピンでの経験、
そして、東日本大震災でつかんだ自身の思い。

井筒監督が太郎について語る。

「太郎くんを一言で言えば、礼節の男ですよ。
 撮影現場でもプライベートでもいつも周りに気を遣って
 礼儀を忘れない。彼は役者なんだけど
 助監督や技術のスタッフと一緒に機材を担ぐのも厭わない。
 彼が原発に反対するのも礼儀ですよ。
 原発の事実を知った以上、無礼者、無法者を許せないから、
 立ち上がったんやろうね」

「礼節」とは礼儀と節度。ニッポン人の美徳。
このコメントを読んで、なるほどねえ、と振り返った。

山本太郎もニッポンを愛しているからこそ、立ち上がったんやなあと。
礼節の国ニッポンを信じてるから、声高に訴えてるんや…と。

森羅万象、神の存在を思い、手を合わせ、一日に感謝する。
氏神さまや地蔵さん、日々の生活に自然への畏怖を忘れない心。

農業国ニッポンだからこそ、
礼節を以て営み、その収穫に感謝し、慎ましく生きる。

…太郎は語る。

 今回の原発事故には、例えば「高濃度に汚染された土地の人たちをどう避難させるか」
 とか「このまま電力を浪費する生活スタイルを続けていいのか」とか、
 数え切れないほどの設問が含まれていますよね。でも、その大本になるものは、
 実はひとつしかなくて。それは「あなたは人としてどう生きるんですか?」
 ってことだと思うんです。
 「まさに今、苦しめられてる人たちに対してどういう態度で接するんですか?」
 と言ってもいい。まあ、そうやって突き付けられたたったひとつの設問にも答えようとせず、
 今までの生活を続けようとしている人が、あまりにも多すぎるかなぁって思うのも事実なんですけど。
 そのシンプルな設問に対して答えが出れば、そこから何かを変えていけるはずじゃないかと。

チェルノブイリの隣国ベラルーシはいまだに独裁体制で
26年経った今でも国民に真実が隠蔽され、
1480ギガベクレルを超える高汚染染地域に1万人が住んでいるという。

「礼節の国、ニッポン」

相手を思いやり、節度を忘れない国を信じて、
ボクも太郎を見倣い、働きかけて行きたいと思う。