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沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【岡本太郎】原発と対極主義

2011-04-28 | ACT!
東京国立近代美術館で行われている「岡本太郎展」へ足を運んだ。
評判通りの人だかりで、はじめためらわれたが、
それでも平日午前中とあって、館内はスムーズに見ることができた。

そこで岡本が1948年に記した文章に目が留まった。

  我々は現実を正面からぶつかって行かなければならない。
  この態度は単にロマンチックなものではなく、むしろ逆にロマンチックであると同時に
  極度にレアリスティックなものとでも云ふべきであろう。

  まづ冷静に現実を観察して、上述の二つの極性を見究め、
  これを主体的にとらへることによつて、相互を妥協折衷することなく、
  逆に矛盾の深淵を絶望的に深め、その緊張の中に前進するのである。

  今日峻厳な魂は合理主義、非合理主義のいづれかに偏向し、安心立命すべきではない。
  又それらを融合して微温的なカクテールをつくるべきものでもない。
  その精神の在り方は、強烈に吸引し反撥する緊張によつて両極間に発する火花の熾烈な光景であり、
  引裂かれた傷口のやうに、生々しい酸鼻を極めたものである。

これは当時の画壇で対立していた「抽象絵画」と「シュルレアリスム」を
受けて岡本太郎がとらえた【対極主義】の宣言である。

しかしボクはここに原発推進と原発反対の対立を見た。
そして、そこに対極する姿勢として私たちが取るべき態度を見たのだ。

「ロマン」とは未来志向であり、「リアル」とは現実主義である。

「事勿れ」の対応ではもはや済まされない、原発の問題。
ここはひとつ大いに議論するべきではないか。
そして、その対極にこそ、新たな地平が見える。

岡本太郎氏の「明日の神話」のように。


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【UNITE!NIPPON】ひとりひとりが請け負う

2011-04-28 | UNITE!NIPPON
今日の朝日新聞で
高橋源一郎氏が「論壇」で書いている。

この未曾有の事態に取り組むには
新しい「言葉」が必要だ…と。

それはつまり、新しい視点、新しい視座。

そこで取り上げられていたのが
城南信用金庫が脱原発宣言~理事長メッセージ

政治問題として「原発」を見るのではなく
市井の問題としてひとりひとりが請け負う。

  「政治」的問題は、遠くで誰かが決定するもの。
  わたしたちはそう思い込み、考えまいとしてきた。
  だが、そんな問題こそ、わたしたち自身が責任をもって
  関与するしかない…という発言を一企業が、
  その「身の丈」を超えずに、してみせること。
  そこにわたしは「新しい公共性」への道を見たいと思った。

…と高橋源一郎氏は書いてる。

どこかでこの問題を「棚上げ」していないか?
エネルギーについては、国が考えること…と放っていないか?

まず、そのことを自分に問う。
そして、では何ができるか。

UNITE!NIPPONは
その指標として、今後も問い続けていきたい。

  まず、知ること。
  そして、考える。
  で、行動する。

ボクもまず知るために、
このGW、被災地へ足を運びます。
災害記録ボランティアとして。

ボクなりの視座で、
この未曾有の大災害をとらえ、
発信していく。
それぞれが、それぞれの立場で。

最後に岩上安身氏の取り組みを。
東電に詰め込む岩上チーム

この使命感が未来を切り開く。
そう思います。

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