#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【bozzo】築地市場

2010-02-20 | works
2月19日。金曜日。
×印を座席表に書き込む「ビル清掃」を
今日は早めに切り上げて、都営大江戸線で「築地市場」へ。

ある不動産の販売パンフに環境写真として入れ込みたいので、
威勢の良い早朝の築地の様子を撮ってきて欲しい…。

仙台デザイナー時代にお世話になった広告代理店からのご依頼。

「築地」以外にも「銀座」「汐留」「浜離宮」…と
販売される不動産の周辺環境を撮影する。

だから先々週は「ビル清掃」⇒大江戸線⇒「築地」ルートがレギュラーだった。
通い詰めてみるとますますその魅力に取り憑かれる。

10時過ぎにはお目当ての寿司屋の前に黒山の人だかり。
「食」が生きる基本だということに改めて思い知らされる。

たしかにシャリが旨い。ネタが旨い。味噌汁が旨い。

「光りモノ」の脂ノリと言ったら!
口の中でとろける…とろける。

これだけのネタが毎日取引されているのだから、
あるところには、あるはずだよね(^^)/。

朝の5時から築地市場のセリは始まる。
さすがにその時間は部外者は入れない。
8時頃から仲卸業者のお店が競り買ったサカナの販売を始めるので、
その時間を見計らって侵入する。

近頃は観光化され、外国人に人気のスポットとなったため、
市場への出入りは厳しくなったようだ。
⇒ストラップやサカナのぬいぐるみなど築地グッズを販売するお店もある。

場内の入り口ではターレと呼ばれる
小回りの利くトラックが敷地内を縦横無尽に走り回っている。

その様は、巨大な働きバチのようだ。

花弁で集めた蜜を、自分たちの住処へ運ぼうと躍起になっているような勢いで
大量のターレが、場内場外へ何台も何台も出入りしている。

とにかく市場内は慌ただしい。

カメラを構えて集中してると、「ジャマ!ジャマ!」とどやされる始末。
ターレのお兄ちゃんに蹴飛ばされてしまいそうな緊迫した空気だ。

仕事場に勝手におジャマして、写真を撮ってるんだから、
そりゃ気に喰わない存在だろう。

目立たないように…目立たないように…と息を殺していても、
魚屋のお兄ちゃんたちは、ドでかい防水エプロンに長靴、タオルの鉢巻き。
サカナの生き血がカラダに飛び散ったような血気盛んな出で立ちなのである。

包丁のスケールだって、もはや「意味わからん」状態。

1メートル以上ある刀のような包丁から、
マグロの「かま」をえぐる鎌のような包丁まで、
あらゆる刃物が散在していた。

敵に回ったら、イチコロ。

とにかく「築地」は面白い。
「日本の台所」と呼ばれる場所なだけある。




Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする