#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

時代の趨勢と取り残されたもの

2005-12-07 | memories
写真は現在の高円寺北4丁目27の6。
かつての社宅は跡形もなく、立派な低層マンションが視界を遮っている。
中学生のボクが眼にしていた平屋のシルエットは
遠い記憶を辿るしかない。

ここもすっかり変わってしまったなあ。

そんな感慨をもって視線を右に移すと…、あるじゃないですか。
立派な植木に囲まれた、立派な邸宅が。

社宅時代に盛んにやりあった気むずかしいお向かいさんのお宅。
今もそのままの気むずかしさを醸し出している。

20年の月日の中で、変わらないモノもあるんだ…。

そんな感慨がまた湧いてきた。
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高架下の誘惑

2005-12-07 | memories
高円寺北四丁目27-6。
これが、当時ボクが過ごした社宅のアドレスだ。
細い道を挟んで向かいは阿佐ヶ谷になる。

中学生、高校生とボクは愛犬ダンディとマリーを連れて
朝夕さらに夜と、ひんぱんに散歩に出かけていた。

今にして思えば、この6年間の散歩が、
ボクの性格と想像力を見事に形成したように思う。

その時、ボクはよく中央線の高架下へ向かった。

昼間でも夜でも一様に暗躍としていて、
何かしらの蠢きと企みを放っている、高架下がボクは好きだった。

太陽光が遮断され、軒の隙間から入り込む一条の光が、
劇的な空間を演出したりするのを眺めるのが、好きだった。

逆光にはためく洗濯物と安普請のアパートにドラマを感じて、
高架下を行き交う、一癖も二癖もある風貌の人々の生活に思いを馳せた。

そんな雰囲気そのままに、高架下の古本屋で、かび臭い文庫本に手を伸ばし、
淫靡な世界にどっぷり浸かるのが、ボクにとっての快楽だった。


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高円寺北中通り商店街

2005-12-07 | memories
高円寺に降り立った。
中学2年から大学4年、その後の社会人2年をこの土地で過ごした。
11年間…人生のおよそ1/3をこの地に費やした格好だ。

多感な時期に、さまざまな事象をスポンジのように吸い込んで
ボクは大人になっていった。
高円寺には、そんなボクの源泉が豊富にある。

古着屋、中古レコード屋、ライブハウス、ゲーセン、
中古本屋、高架下、客引き、ピンサロ、沖縄料理屋…。

降り立って、あきれた。

北中通り商店街の入り口は、パワーUPしていた。
かつてのピンサロは、キャバクラと名前を変えて
軒を連ねていた。見事に奥行きと彩りを深めていた。

壮観だった。

高円寺だ…と感入った。

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