私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

仁徳天皇の浮気心

2009-07-09 10:35:18 | Weblog
 また磐姫に話を戻します。

 仁徳天皇は愛する黒日売がその妃磐姫の嫉妬を恐れて、船で、故郷吉備の国へ立ち戻ります。それ知った磐姫は、既に、港から、大分、沖の方に出ていた黒日売の乗った船を強引にも難波の港へ連れ戻して、黒日売を船から引きずり降ろして、吉備の国へ歩いて帰らせます。宮殿の高殿に登ってその様子を見ていただろう仁徳天皇は、ただ見ているだけで、磐姫のするがままに任せて、どうすることもできなかったのです。
 「なんてだらしのない天皇だろうか。それでも天皇か」
 と、笑ってみるもの、そんな例は、現代においても、我身の周りにも一杯に転がっているように思われ、心底から笑えないのが実情ではないでしょうか。

こんな人間味あふれるというか一級の恐妻家でもあった仁徳天皇も、結構、策略をめぐらせて、磐姫を出し抜いて、浮気心を存分に発揮しています。

 磐姫によって歩いて帰された黒日売に、仁徳天皇は日がたつにつれて恋する心が募ります。
 「恋しい。逢いた。恋しい。逢いたい」と、一人でもんもんとした日を過ごします。
 そんな時、「そうだ。これを実行すれば、磐姫に知れないように恋しい黒日売に逢うことができる」と、言う名案を天皇は思いつきます。

 さて、天皇にしかできない天皇の浮気心を成就させることができた策略というか名案を考え付くのですが、また、明日にでもお話しします。