私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

歌のしらべとは

2013-06-22 19:15:49 | Weblog

歌に込められたしらべとは、高尚は言います。
 “歌のすがた余情をこめていう事にて、いひもてゆけば、情詞のほかならねど”と。要するに、すがたとは、いひもてゆけば、そうです、せんじつめていうと、結局のところ情や詞と同じで、それを人に教えるにあたっては、歌の姿とは、女性の持つ真の美しさと同じだと、そう説明するのが一番分かりやすいと述べています。

 ここまで読むと、昨日私が書いた高尚氏の「女性蔑視論」は、ちょっと待てよと云う気になります。真の歌を詠もうと思えばそのような心配りがが必要だと云う事を、云おうとしていたのだと云うことが分かります。

 さらに
 “此しらべ、いひしらずすぐれたらんには、情詞のをかしさそえて、いといとめでたく、おくれたらんには、よき詞もこちなげにおぼゆれば”と書いております。「こちなげ」のこちとは骨の事で、何となくその場に似合わない趣がない少々無風流な感じがすると、云ったぐらいの意味だと思いますが。

 


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