「早いもんだですね。明日からもう二月ですね」
吐息の漏れそうな言葉があちらこちらから聞こえて来る今日は一月尽日でした。
「正月も夢の内にぞ通り過ぎ、はや如月の空を見んとは・・・」
そんな芝居のことばも頭を掠めます。
明日は如月です。
この「きさらぎ」とは、あまりの寒さゆえに着物を着た上にも更に重ねてもう一枚服を着重ねるので、「着更着」で「きさらぎ」になったと言う説が有力ですが、この他に、「時気(余寒)更に来る」で「キサラキ」となったという説もあります。又、珍しいものに「伎佐良芸月」(きさらぎつき)というのもあります。これは「久佐伎波里月」(くさきはりつき)で草木の張り出すつきという意味だそうです。
その他いろいろとこの二月の名はあるのですが、一年のうちで一番寒い月であることだけは間違いありません。
昔からこのつきは如月、梅見月、初花月、小草生月(おぐさおひつき)、早緑月、令月、仲春等と呼ばれていたようです。それぞれの呼び名に、昔の人の節気に対する感覚の鋭さを感じずにはいられません。
今日家の近くで「鶯を見た」という老母の言葉に、又「いい加減な年寄りの思い違いをして」と、適当にあしらっておいたのですが、考えてみるともう鶯の我家近くまで飛び来る時節になっているのです。本当に早いもんですね。
鶯の 口元寒き 二月かな
吐息の漏れそうな言葉があちらこちらから聞こえて来る今日は一月尽日でした。
「正月も夢の内にぞ通り過ぎ、はや如月の空を見んとは・・・」
そんな芝居のことばも頭を掠めます。
明日は如月です。
この「きさらぎ」とは、あまりの寒さゆえに着物を着た上にも更に重ねてもう一枚服を着重ねるので、「着更着」で「きさらぎ」になったと言う説が有力ですが、この他に、「時気(余寒)更に来る」で「キサラキ」となったという説もあります。又、珍しいものに「伎佐良芸月」(きさらぎつき)というのもあります。これは「久佐伎波里月」(くさきはりつき)で草木の張り出すつきという意味だそうです。
その他いろいろとこの二月の名はあるのですが、一年のうちで一番寒い月であることだけは間違いありません。
昔からこのつきは如月、梅見月、初花月、小草生月(おぐさおひつき)、早緑月、令月、仲春等と呼ばれていたようです。それぞれの呼び名に、昔の人の節気に対する感覚の鋭さを感じずにはいられません。
今日家の近くで「鶯を見た」という老母の言葉に、又「いい加減な年寄りの思い違いをして」と、適当にあしらっておいたのですが、考えてみるともう鶯の我家近くまで飛び来る時節になっているのです。本当に早いもんですね。
鶯の 口元寒き 二月かな