Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

思えば変なバイトばかりなり(1)

2005-02-15 | 思うこと。
アルバイトの思い出話などを。

いくつか変わった?バイトをしましたが、
中でもこれは面白かった???
「尾久客車区の清掃員」。

尾久客車区は、上野に出入りする長距離列車が所属し、
また電車の車両清掃や、一時保留などを担っている車庫です。

大学1年の夏休み、ここで働いていました。
基本体制は朝出社、その日は夜勤、で翌朝帰ってその日は休み、
でまた翌朝出社...というパターンでした。
夜勤といってもずっと働いているわけではなく、
終電が尾久に入ってきてからは仮眠が取れました。

<午前中>朝礼。その日の臨時列車などの発表。
ラッシュが終わって一時的に夕方まで保管の東北・高崎・常磐線中距離の電車の車内/車体清掃。

<昼過ぎ>夕方上野を発つ、寝台列車・夜行列車のベッドメイク、車内整備。
「北斗星」「エルム」「北陸」「はくつる」「あけぼの」など。

<夕方~夜>ラッシュ/終電後、尾久に引き上げてくる電車の清掃、特急の清掃。
「スーパーひたち」「ひたち」など。

<仮眠>

<早朝>始発電車の整備。

<帰宅>

こんな感じでした。
このバイト、鉄道好きな僕には確かに楽しかったです。
給料は悪くなかったし、掃除は好きだし...なのですが、
不規則な生活してました。
結局、その当時三島の大学に通っていたので、むろん夏休み明けが時間的なリミットに
なりました。

忘れられない光景...終電も終わった広い広い客車区で、
眠れないので仮眠室から抜け出して
ひとり、水銀灯に照らされて鈍く光るレールを眺めていたりしました。

目の前には、構内入れ替え用のDE10型ディーゼル機関車が停まっています。
構内信号はぼんやりと輝き、そして、遠くにはかすかに虫の声が聞こえます。
僕はレールに腰をおろし、ひんやりとした感触を楽しみます。

都市でも、驚くほどの静寂。
正直言えば過酷な肉体労働。その合間の静かな夜は、
まさに一服の安らぎでした。


>>...思えば、変わったバイトだったなあ。
特典???は、非常ドアコック開け放題(笑
停車中の客車/電車の乗降のためです。
これはなかなか出来ない経験
(もしフツウの運転時に非常用ドアコックを使う時は、
相当やばい状況ですから!)。

客車(24系など)の車内清掃中に構内入れ替えなどもあるので、
そんな時はドアを開けっ放しでデッキに立ってみたり。

>>そういえば、変、というか面白かったバイトまだあるぞ...
ということで、またの機会に書きたいと思います。

>>写真は、そんな夜を思い出して作りました。
絵的に寂しいのでライト煌々と照らしてみましたが、
ほんとはライトは光っていなかったです(笑

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2 コメント

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うらやましい・・・ (とく@Twingoな日々)
2005-02-22 22:33:54
いいですねえ(うっとり)・・・

尾久でのバイトですかあ!



今はもう見られなくなった(!実感ないですが)115系や485系に触れる日々。

24・14系のベットメイクはちとつらそうだけど・・・

もはや風前の灯となったブルトレ&国鉄車両に「関われた」事実だけでも『羨ましい』と思えるのは、ちょっと変態でしょうかね(笑)。。。
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実は... (ie)
2005-02-23 09:26:39
>いいですねえ(うっとり)・・・

でも、これがまた、すんごく大変でした(^^

あんまり大きな声でいえないのですが、

夏、客車区においてある客車や電車の車内は40度以上になります。汗びっちょりです。その手でシーツ(以下自主規制



ちなみに、「ソロ」のメイクがいちばん狭くて大変でした。



>もはや風前の灯となったブルトレ&国鉄車両に「関われた

たしかに、いい思い出になっています。

あのころ、485系も、115系も無くなるとは想像出来ませんでしたものね...(しんみり



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